マガジンのカバー画像

人間学の学び(『致知』および「木鶏クラブ」等)

158
雑誌『致知』の読後感、木鶏(読書会)クラブ、関連書籍についてまとめています。
運営しているクリエイター

#人間性

人事と人間学ー『致知』からの学びがもたらす効果

 人間学を学ぶ雑誌『致知』。本当に素晴らしい雑誌です。また、読書会である「木鶏クラブ」にも参加し、学びを深めることができます。私も地元の木鶏クラブに参加し、多くの学びを得ています。  人間学は学校で教えてくれません。したがって、社会人になってから学ぶ方も多いです。人間学の学びがもたらす効果について、人事の立場から再度考察してみました。 自己啓発と内省の促進 職場でのリーダーシップ  自己啓発を通じて得られる自己理解は、リーダーとしての資質を高めることになるでしょう。リーダ

【書籍】運を呼ぶ人生の歩み方ー樋口武男氏の人の道を守る哲学

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp306「9月25日:運を強くするには人の道を守ること(樋口武男大和ハウス工業会長兼CEO)」を取り上げたいと思います。  樋口氏は、その成功の裏にある哲学として「運を強くするには人の道を守ること」が必要だと語ります。彼の人生とキャリアを通じての経験から得たこの教訓は、単にビジネスの成功を超えた、人間としての深い価値と尊厳を反映しています。  樋口氏が特に忘れられないと語る出来事の一つに、

【書籍】「努力と人間性の融合」-鳥羽博道氏の成功物語と人事への応用

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp254「8月5日:努力にも段位がある(鳥羽博道 ドトールコーヒー名誉会長)」を取り上げたいと思います。  鳥羽氏は、自己の事業と人生を振り返り、成功の背後にある哲学を語っています。鳥羽氏が強調するのは、自分自身の欲望を抑え、見返りを期待せずに仕事に没頭することの重要性です。彼はこの精神を持って多くの困難を乗り越え、数々のチャンスを掴んできました。彼の人生は、高校を中退し上京した若き日々から

【書籍】橋本保雄氏に学ぶー人間性とプロフェッショナリズムの統合

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp226「7月9日:尊敬する人を持たない人は成長しない(橋本保雄 日本ホスピタリティ推進協会理事長・ホテルオークラ元副社長)」を取り上げたいと思います。  橋本氏は、日本のプロゴルフ界における国際競争力の欠如を懸念しています。彼は、日本プロゴルフ協会の学術委員としての経験から、国際舞台での日本人選手のパフォーマンスを分析し、その原因の一つとして「尊敬する人を持たない」という心理的側面を指摘し