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人間学の学び(『致知』および「木鶏クラブ」等)

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雑誌『致知』の読後感、木鶏(読書会)クラブ、関連書籍についてまとめています。
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#努力

人事と人間学ー『致知』からの学びがもたらす効果

 人間学を学ぶ雑誌『致知』。本当に素晴らしい雑誌です。また、読書会である「木鶏クラブ」にも参加し、学びを深めることができます。私も地元の木鶏クラブに参加し、多くの学びを得ています。  人間学は学校で教えてくれません。したがって、社会人になってから学ぶ方も多いです。人間学の学びがもたらす効果について、人事の立場から再度考察してみました。 自己啓発と内省の促進 職場でのリーダーシップ  自己啓発を通じて得られる自己理解は、リーダーとしての資質を高めることになるでしょう。リーダ

【書籍】ハーモニカと榊の葉:桂小金治の父の教えに学ぶ成功の秘訣

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp56「1月29日:努力の上の辛抱という棒を立てろ(桂小金治 タレント)」を取り上げたいと思います。  桂小金治は10歳の頃、友達の家でハーモニカを吹く機会があり、その音色に魅了されました。どうしてもハーモニカが欲しいと父親に懇願しますが、父親は代わりに榊の葉を一枚取り出し、「いい音ならこれで出せ」と演奏してみせたのです。その美しい音色に心を打たれた桂少年は、父親のように吹けるようになりたい

【書籍】勝負を決めるのは日々の生活:米倉健司氏が考えるボクシングの教訓

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp392「12月15日:どんな生活を送っているかで勝負は決まる(米倉健司 ヨネクラボクシングジム会長)」を取り上げたいと思います。  米倉健司氏は元プロボクサー。元日本フライ級王者です。1963年、ヨネクラボクシングジムを開設し。柴田国明、ガッツ石松、中島成雄、大橋秀行、川島郭志の5人の世界王者を育てました。  川島郭志選手は高校生の時に全国大会で優勝し、プロボクサーとしての道を歩み始めま

【書籍】『致知』2024年10月号(特集「この道より我を生かす道なし この道を歩く」)読後感

致知2024年10月号(特集「この道より我を生かす道なし この道を歩く」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。 巻頭:後藤俊彦さん「歴史に学ぶ―わが国の真の姿を取り戻し、先人のご恩に報いる道」p4  後藤氏が、日本の歴史や文化、そして現代社会が直面する課題について深く掘り下げて述べています。彼の言葉は、過去の教訓を現代に生かすための大切な示唆を与えてくれます。 1. 歴史的な災害

【書籍】「努力と人間性の融合」-鳥羽博道氏の成功物語と人事への応用

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp254「8月5日:努力にも段位がある(鳥羽博道 ドトールコーヒー名誉会長)」を取り上げたいと思います。  鳥羽氏は、自己の事業と人生を振り返り、成功の背後にある哲学を語っています。鳥羽氏が強調するのは、自分自身の欲望を抑え、見返りを期待せずに仕事に没頭することの重要性です。彼はこの精神を持って多くの困難を乗り越え、数々のチャンスを掴んできました。彼の人生は、高校を中退し上京した若き日々から

【書籍】努力の果てにー福島孝徳氏の医療への情熱と人生観ー人事への示唆

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp84「2月25日:一に努力、二に努力、三に努力すべて努力 (福島孝徳 デューク大学教授)」を取り上げたいと思います。  デューク大学の福島孝徳教授は、努力の重要性を強調しています。「一に努力、二に努力、三に努力」という彼の信念は、彼の仕事と人生のあらゆる面に反映されています。欧米での経験は、彼に新たな視点と改革への意欲をもたらしました。帰国後、三井記念病院で脳神経外科部長として、彼は手術数