写真は結局「絵」だということ (構図の話=画面3分割の原則)
あたしがそもそもNOTEに投稿したのは
「写真」を有料で提供するということで、考えれば4年も前のことです。
当時は、「作品のメルカリ」みたいなものだと、
TwitterとかFacebookの付属のように考えていました。
コロナ禍でふたを開けたら、こんなに盛況になってるとは驚きました。
が、趣旨違いの投稿をされている方も多くなってきたな。
これが率直な実感です。で、原点に返って、写真と絵について記事を
書いていこうと思いました。
機械そのものには興味はない
さて、写真の話と言えば、あちこちのサイトを見かけると、
カメラとかレンズの話題が多いです。
でも、意外とあたしはこういう話はいささか食傷気味なんです。
カメラのメカとかレンズになると、結構底なしでございますから、
最終的にはついて行けなくなるんですよ。
確かに機械が違うとビミョ~に違うんですが、
それがどうしたって言うな気になるのは、昔だったら暗室テク、
今ならレタッチで何とかなるからなんです。
もちろん、写真集なら印刷屋さんとの打合せ次第で、
ど~にでもなるからなんでございます。
ですから、実を言いますとメカ的な差異は、
今やあまり気にすることもないのかなというのが
あたしの思うところなんです。
ましてや、最近のスマホなんかは、
「マジにすごい」っていう段階に来ています。
で、今思うことは、
「写真ってやっぱり絵画なんだ」
という事なんですな。
つまり、報道映像にしてもぶっちゃけ、
「見せるための絵画的表現」なんじゃないかと思うわけです。
ではその要素は何かというと、色彩と構図にあると思うわけですが、
モノクロという技法もある事から、
やはり表現としての写真は「構図」というものが
根幹をなすんじゃないのか。
そんなことを考えてみたわけでございます。
で、意外なことに映像のプロの方は
これをものすごく重視しているのですが、
最近SNSでよくあげられている写真って、
かなり構図的に無頓着であったりするわけです。
それなので、「構図」っていうものに
話題を振ってみようと思ったわけです。
古くから「絵画的表現」という技術があって、
実は写真も「光画」という言い方もされるように、
できあがったものは言ってみれば「絵画」なのです。
実はこの原則はテレビや映画のような動画であっても、
同じ理論というか技法が根底にあるんです。
まぁ、ちょいとあたしもかじっていた分野ですから、
自分の技術のおさらいがてら、
御紹介いたしていこうかという趣向でございます。
では、その第1講。構図の大原則から始めましょう。
構図作りの大原則は「画面分割」から始まります。
つまり、フレームを分割して全体の絵のバランスを整える技術です。
昔から「名画」と呼ばれて評価されている絵画は
どれも優れた構図のバランスを作っています。
したがって、写真といえどもこの構図こそが
実は大きな要素であると言えるのです。
マネジメントサイクルでも、結構合致する数字的概念として
「3」という単位があります。
確かに3日、3ヶ月、3年という単位は切りがいいのでしょう。
それとは直接関係はないかも知れませんが、
やっぱり構図も3という単位は確かに切りが良いのです。
このように画面を縦横3分割すると9つのグリッドが生まれます。
このグリッドにそれぞれ何を配置するか、
また、このグリッドのどこに重点を置くかで
全体の画面のバランスが決まってきます。
つまり、フレームのどのグリッドに何を配置するかで画面の印象が大きく変わるわけです。
たとえばグリッドの真ん中に、主題となる対象を配置すると、
いわゆる「日の丸構図」と呼ばれるものになります。
また、右とか左に主題を寄せると、大きく印象が変わります。
すなわち、この9つに何を配置するかで、
絵全体の表現の意向が大きく変化するのです。
つまり、主題をどう伝えるかは
この9つのグリッドに何を配置するかで、
大きく印象が変わるのだという事が、構図作成の基本中の基本なのです。
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