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学校評価アンケートのあり方

本日、学校評価アンケートの結果が職員に配布されました。
学校評価アンケートは無記名で答えても良いことから、不満を訴える声が多かったりします。また、学校教育活動に満足している家庭は、わざわざアンケートに答えようと思わなくて、回答数が少なくなり、否定的な意見が多くなる印象です。
この問題をどのように解決するかを考えることが、自分はおもしろかったりするんだけどなと思います。
今回の学校評価アンケートを見て、いくつか思うことがありました。

まず、アンケートをとっている以上は、こちらがその意見を受け入れる態勢が整っていなければなりません。
自分に生かそうとする、そのマインドがなければ、単に批判されたで終了です。
学校をよくするためのアンケートが、保護者と職員の仲を悪くするためのものになってしまいます。
そこで不幸になってしまうのは生徒です。
学校職員は、受け入れ態勢をきちんと整えるべきだと思いまあう。

また、「ICTを使った授業が展開されている」とか、「わかりやすい授業が展開されている」などの質問は、なにと比較しているのかという基準が見えないと難しいなと感じます。基本的には、兄弟関係がなければ、自分の理想と比較しているわけで、現状ICTを使っていても、使っている環境に慣れてしまえばそれは普通になってしまうのかなと思います。
基準を出した上で、回答を求めることも大事なのかなと感じます。

最後に、プロがアマに意見を求めるのはどうなの?って話です。
もちろん、サービス業が顧客に意見を求めることは良いことだと思います。
お客さんが満足するような接客ができれば、自分たちの売上につながるからです。
でも、教育はサービス業じゃないですよね?
野球選手がどういう風にバットを振れば良いかを中学生に聞かないし、プロサッカー選手がどういう風にボールを蹴ればよく飛ぶかを主婦(主夫)になんて聞きません。
それと同様で、はっきり言って、ぼくに授業の方法を「あーすれば良いんじゃない?」と言われても(そんなことはアンケに書かれていませんが。)、はっきり言って「そんなの10年以上前から考えてるわ!」で終わりです。

つまり、無意味なアンケートはやめましょうということです。
教育活動で難しいのは、サービス業ではないがプロということです。
そして、ぼくたちが相手をしている生徒は、保護者にとっては全力をかけて自分の時間を費やした大切な我が子であり、その我が子をよく知っているということです。
だから教育は難しいなと感じます。
学校職員と保護者を敵対させるようなアンケートのあり方は良くないと思います。
一工夫させる方法を考えないと、教育が悪い方向に向かってしまいます。
お互いにストレスがかかるのであれば、やり方を変えていきましょう。

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