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単元内自由進度学習の実践④
本日は、授業参観と学年の懇談会がありました。
自分は授業参観の授業者ではなかったので、全体をまわった後、自分のクラスの保護者とお話をして、コミュニケーションをとることに努めました。(生徒の良かったところを伝える機会があまりないので。)
その後は学年懇談会。生徒が作ったアントレプレナーシップのスライドを少しだけお見せしました。生徒はとてもスライドを作成するのが上手なので、非常に驚いていました。また、目指している教育、育ってほしい目標についても、具体例を挙げながら熱量を入れて説明したので、伝わっているとうれしいなと感じます。
さて、単元内自由進度学習の実践については、今回の投稿が最後になります。
前回の投稿はこちらです。
今回の投稿の内容は、提出課題です。
提出課題とは、生徒が個人もしくはグループで制作物を作成するというものです。
自分はここが特に教科のおもしろさを伝えたり、様々なコンテンツの使い方を学んだりと、いろいろな学習ができるポイントだと思っています。
単元内自由進度学習の中に、提出課題を入れ込んでしまう場合については、自分は「単元の学習をうまくまとめてみよう」や「Googleフォームで小テストを作成してみよう」などという課題を出したりします。
あまりおもしろみのない課題だなと思うかもしれませんが、生徒によっていろんな工夫がされています。そのリンクをスプシに貼り付けさせ、誰でも閲覧できるようにしておくと、他の人の制作物を見に行ったり、制作物を見たことによって、作成した友達に質問しに行くなどいろいろな動きが見られます。
単元内自由進度学習の中に入れないときは、2〜3時間グループで制作物を作成させることが多いです。自分は、大学院で研究していた内容が、数学的モデリング(数学的モデル化)なので、数学がどのように実生活で使われているか、数学を使って実生活の問題をどのように解決できるかというような題材を扱うことが多いです。
たとえば、桜の開花日を2,3月の気温から予想したり、売り上げと客数からある商品をどの程度の金額に設定すべきかを考える題材とか、100m走でウサイン・ボルトに勝つにはどのようなハンデをもらえば良いかを考える題材とか、紙飛行機を飛ばしてどの紙飛行機が一番飛ぶかを議論させたりとか。
この学習活動は、探究につながりやすくて、さらに協働が生まれやすい。自分もわからないことを調べていたりしている生徒もいるので、一緒に勉強していく感じ。失敗を悪いことと思わず、失敗の回数を増やし成功に近づいていくマインドを育てるのにもとても良い学習になるなと感じています。