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工藤勇一先生の著書『校長の力』

学校の先生の中には、生徒に対して
「疲れているんだから、はやく休みましょう」とか、
「自分たちが思っているよりも疲れている」とか、
こういう言葉を使う人が結構いると思う。
自分の周りだけかな?
それとも、ただ自分が気になってしまうから結構大勢いると感じてしまうのか…?
これは、非常に良くないことだと思っている。なぜかというと、なんとも思っていないのに、「そうかな?」と思わせてしまうからである。つまり、親切心が余計な心配事を生んでいるということである。
前任校では、学年会で話題に挙げたこともある。そういう声かけは、生徒の表情や行動に違和感があるとき、個別に声をかけることが大事であると。

昨日、読み終えた本は、こちらの本。

こちらの本に、こんな文章があった。

「忙しいでしょ。疲れている?」と生徒に言葉をかけるとする。先生としては、親切な思いやりのある行為をしたように感じている。しかし、子どもはそのうちに本当に元気をなくしてしまう。
「受験勉強が大変だね」と無自覚にプレッシャーをかけて、とうとう子どもが潰れてしまう。つまり大人たちが無意識に発している言葉が問題なのです。
取るに足らない問題をいちいち取り上げては言葉にし、それが「問題である」とすることが本当に問題を生んでしまう。

『校長の力』工藤勇一 P42

工藤先生の本に、同様なことが書いてあると間違いなかったのかなと思える。笑
まー、それは置いといて、「自分が発した言葉がどのような影響をもたらしているか」という点で、生徒を見取ることが大事だなと感じる。見取りは教師にとって大切な能力。

自分は、工藤先生の影響もあって、校長になりたいなと思っている。(能力があるかどうかは別として…。笑)
今は、校長になりたいと思っている人はかなり少ないみたいなので、物好きだねとかよく言われる。
偉くなりたいとか(そもそも人として偉いわけではない)そんな気持ちは全くなくて、影響力のある役職に就いて、職員も生徒も幸せな学校を作り、その影響で他の学校も変わり、日本が変わっていけたらなと思っているだけ。
だけれど、すごろくの上がりの職業みたいになってるから、やりたいことがある人が校長になれず、かなりの年数が必要になりそう。
50代後半とかになるんだったら待ってられないし、退職して違う仕事で同様な目標を目指そうとも思う。本当は公立学校で実践したい気持ちが強いんだけど…。

そんな自分にとって、この本はめちゃくちゃ参考になりました。
これまでの工藤先生の著書の内容がちょこちょこ入っていて、おさらいすることができ、校長はどんな権限があるのかとか、法律をきちんと理解しておくことの大切さとか、職員や保護者とどのように関わるか(これが一番参考になった。やっぱり論破はダメ)を勉強することができました。
管理職や管理職を目指す人だけではなく、教諭や講師の先生も読んでおくととても良い本だと思います。

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