オンとオフ
仕事とプライベート、ワークライフバランス。一般的には、オンとオフを上手に使い分けられるのが、良い働き方とされているし、充実した人生を送るうえで大切なこととされている。
私も企業勤めのサラリーマンの頃はそうだったし、パン屋に転職し働いているときも同じ。働くときはガッツリ働いて、休むときは休む。極端な話、休むときは仕事のことは一切考えない。
それが自分で店をはじめるとどうだろう。
四六時中、店のことを考えている。
オンもオフもない。
時間があれば、次の新作は何を作ろう、どうしたらお客さんにたくさんのパンを届けられるだろう、もっとたくさん作るにはどうしたらいいかと色々と考えを巡らせる。パソコンがあれば経理などの雑務をやる。美味しいものを食べれば、これをパンにするにはどうしたらいいかと考えるし、素敵な空間を訪れれば、何でそう感じるのか、自身の店でそう感じさせるには何が必要だろうと考える。
以前は仕事の時間以外で仕事に関わることをするのも、考えるのも嫌だったが、今は全くない。むしろ楽しい。それができることが嬉しい。
仕事は暮らしの延長でありたい。
そう思える暮らしを実現したくて、パン作りを生業にしたし、鹿児島に移住もした。
この先もずっと同じことを思うかわからない。
でも、仕事が暮らしで、暮らしが仕事な今が、私の中で良い状態だと思う。
オンもオフもない。あえて言うなら、オンが営業前のパンを作っているときで、それ以外は全部オフ。
楽しそうに暮らして、その中でパンを作り、店をする。
それが私の生き方の理想。
そういう人であり続けたいと思う。
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