教師からWebデザイナーへ⑦ 〜職業を変えるということ編〜
教育業界の小学校教諭という職業から
IT業界のWebデザイナーという職業に
変えること。
心の葛藤がなくはない。
そんな話。
教師から全く違う職業に変えようする誰かに
「他の人もおんなじなんだ」
って思ってもらえたら幸いだと思って書く。
<古巣は安心>
教員を退職して
Webデザイナーを目指し始めてから
たまに教育関係者に会って話をすると
ほっとする自分がいる。
わからない言葉もないし
共通言語がたくさんある。
どうしたって居心地は良い。
古巣の安心感は絶大だ。
プログラミングや
デザインの世界は
知らない言葉だらけ。
わからないことが
わからない世界。
どうしたって居心地は良くない。
でも、職業を変えるって
そういうことを乗り越えていくことだと思う。
時間はかかるけど
いつか、どちらも
心地よい場所になれば
いいと思ってる。
<2つの仕事の共通点>
Webデザイナーなんて
全く知らない職業だった。
だから、やっている人を見ると
「すごいなー」って思ってた。
でも少しずつ知っていくと
「すごいもの」から
「身近なもの」に変わってきた。
この職業にも
教育現場につながるものがある。
Webサイトをつくる一番最初にやることは
お客さんのヒアリング。
これは、保護者との二者懇談によく似てる。
表面的には「お子さんの悩み」があるんだけど
でもよくよく聞いていくと、
それは、結局、違う課題に繋がっていたり。
掘っていけばいくほど
結局、
「お母さん、本当はどうしたい?」っていう話になる。
Webサイトのゴールを作るときも
同じな気がする。
なんのためのつくるのか?
何を求めているのか?
人は、問いかけられて
初めて気づくことも多い。
それをいかに引き出せるかが大事。
それは2つの職業に共通してた。
共通点はまだある。
それは「相手ファースト」ということ。
教育現場では
子どもがどう感じるか
子どもがどう考えるか
それが一番大事。
Webサイトを訪れる人が
どう感じるか
その人がどう考えるか
それが一番大事。
まだ教師のことしかわからないけれど
私も含めて
ついつい子どもを置き去りにして
自分のやりたいことを
実践をしてしまう人もいる。
Webサイトを考えるときも
そうなる時があったから
気をつけることは一緒だ。
<数は選択肢じゃない>
日本にある職業の数を調べてみた。
厚生労働省編職業分類2011年改訂版では、17,209種類の職業が掲載されていました。
(独立行政法人労働政策研究・研修機構ホームページ 調査研究成果 より)
つまり公的な機関で調査し、まとめた日本の職業の数は1万7千種類だということです。
でも職業の数だけ
選択肢があるわけじゃないと思う。
それに出会うきっかけがあって
それを知り、学べる環境があって
初めて選択肢になる。
だから、私にとって
Webデザイナーは
1万7千個から選んだ1つじゃない。
この職業を選んだ理由は
ただただ
”そこにあったもの”だからだと思う。
だからと言って、
他の選択肢を惜しむ気持ちもない。
このタイミングで
”そこにあったもの”自体が
チャンスだったと思うから。
だから、この職業を選んだ。
<チャンスの顔>
その話をしたとき、
「なかなかチャンスに恵まれなくて」
っていう言葉を聞いた。
自分で使った言葉ながら
「チャンスってなんだっけ?」
って考えた。
多分、チャンスって
やる前にはわからないものが多いと思う。
というか、
チャンスって
「私、チャンスですよー!」
って顔してやってこない。
結構、しれっとやってくるもの。
しれっとしているから
意外と気づかない。
でも、とりあえず
”そこにあったもの”に
前向きに取り組んでいけば
チャンスになるかもしれない。
チャンスは
来るものじゃなくてつくるもの。
そう思う。
<全部つながってる>
職業を変えようとすると
改めて
自分がいた世界の狭さと
知らなかった世界の広さを感じる。
わからないことが多すぎて
「私、実は、すごいバカだったんじゃないか?」
と何度も疑った。
IQテストをやり直してみて
標準だったことに救われた。
広すぎる世界を知ると
「今まで、何してたんだろう?」って
考えたりもする。
これまでやってきたことすら忘れて
心くじかれる。
ただ、教師という職業は
ビジネスとは無縁なことも多いけど
強みなのは「人を扱う仕事」だったということ。
だから、どんな職業でも
深く知っていけば
教育はすべてにつながってる
って考えられるようになった。
こんなプロセスも
悪くない。
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