今こそ地元に目を向けよう
こんにちは!
動画&美爪クリエイターのキョロです。
私は現在、地元の和歌山県新宮市で美爪クリエイターとしてネイルサロンを経営しています。
そして前職は新宮市をはじめとする7市町村をエリアにしたケーブルテレビ局で番組制作をしていました。
そんな私がこのコロナ禍で感じた地元の良さと
先日お客様からの一言で気づいた事、感じた事をお話したいと思います。
*県境の町・地域の中心地*
私が住んでいる町「和歌山県新宮市」。
『紀伊山地の霊場と参詣道』のひとつとして世界遺産登録されている熊野速玉大社をはじめ、神倉神社や熊野古道がある町で、人口3万人に満たない正直「田舎」といっていいくらいの町です。
高校生や20代の頃は「遊ぶところなんてどこにもない」「友達と遊ぶとなるとドライブかカラオケ」「何もない」「つまらない町」と思って都会に憧れていた時期もありました。
なので、私だけでなく、同級生も先輩も後輩も
高校を卒業したら地元に残る子より、進学や就職で他所(都会)に出ていく子の方が圧倒的に多い。そんな町です。
私は専門学校卒業後、地元に戻りましたが、正直30歳くらいまでは「都会に出ていきたい願望」がありました。
世界遺産があるというと「観光の町」をイメージされる方も多いと思います。
しかし私の中では観光の町というと、隣町の那智勝浦町や本州最南端の串本町。
新宮市は熊野地域の経済の中心地といった感じです。
では、熊野地域とは?
私のイメージする熊野地域は、東は三重県熊野市まで。
そして北は奈良県十津川村。西は和歌山県串本町までの範囲。
週末になると新宮市内の大型スーパーには、三重ナンバーや奈良ナンバーの車も多く並びます。
実際、平日も新宮市内で働いている方の中には、隣町の那智勝浦町や新宮から40キロ近く離れた串本町から通っている方、対岸の三重県紀宝町や御浜町在住の方も多くいます。
なので、三重県熊野市、御浜町、紀宝町、奈良県十津川村は県は違えど仲間みたいなもの。同じ生活圏の人達なんです。
そして新宮市だけでなく、15年間ケーブルテレビの仕事で行き来していた那智勝浦町、太地町、古座川町、北山村、串本町、田辺市本宮町は「地元」です。
地元の、熊野地域の一番中心となる町が「新宮市」なんです。
*お客様の一言*
先日、ネイルで来られたお客様から施術中「インスタに載せてたあのボコボコした河原はどこ?」と質問がありました。
休日にドライブがてら行った古座川町の写真をInstagramに載せていたのです。
お客様によると「コロナもあるし、遠くに子どもを遊びに連れていけないから近場で色んな所を探して遊びに行っている」との事でした。
古座川町は私の母の地元で、もう亡くなっていますが私にとっては祖父母がいた町。
滝の拝や一枚岩、虫喰い岩など自然の造形美「奇岩」がたくさんあり自然豊かな町です。
私自体は祖父母がいた事もあるし、ケーブルテレビの放送エリアでしょっちゅう行き来していたのでよく知っているのですが、やっぱり普通に暮らしている新宮市民の方の中には、まだまだ知らない方もいるようでした。
*個性的な町揃い*
私が勤めていたケーブルテレビのエリアは個性的な町揃いでした。
まず私が住む町「新宮市」
前述の通り、熊野地域の中心地。エリア内の市町村でも一番人口が多く、会社も多く、店も多い。一番の町です。
そして隣町「那智勝浦町」
世界遺産の那智の滝や熊野那智大社、那智山青岸渡寺のほか、温泉もあり、マグロという特産品もありで古くから「観光の町」として知られています。昔は新婚旅行で訪れる方も多かったそうで、町の中心部には温泉があるホテルも数多くあります。
くじらの町「太地町」
古くから捕鯨で栄えた町で、町内には捕鯨の歴史をはじめ、クジラの骨格標本などが展示され、クジラショーもやっている「くじらの博物館」もあるほか、クジラと泳げる観光施設もあったりで、いかにも「くじらの町」!
そして前述でも少しでた「古座川町」
清流 古座川が流れる自然豊かな町で、奥に行けば行くほどのどか。町の特産品は「柚子」と「ジビエ」で、山と川という自然の偉大さを感じます。
本州最南端の町「串本町」
台風が来ると、中継でよく映る町「串本町」本州最南端の潮岬はこの町にあります。明治時代にはこの町の沖でトルコの軍艦が座礁し、村の人々が助けた事から「現在の日本とトルコの友好関係」を作った町と言われています。またダイビングや釣り客にも人気なので、ダイビングや釣りをしている人なら一度は聞いた事のある町ではないでしょうか?
飛び地の村「北山村」
和歌山県なのに、和歌山県のどの市町村とも接しておらず、三重県と奈良県に挟まれた和歌山県の村。花粉症に効果があると言われる「じゃばら」が特産品で、夏には筏下りという観光体験もある村です。
合併して田辺市に「本宮町」
新宮市の熊野速玉大社、那智勝浦町の熊野那智大社、那智山青岸渡寺と共に熊野三山として世界遺産登録されている「熊野本宮大社」がある町です。川湯、渡瀬、湯の峰という3つの温泉地もあり、熊野古道ウォークのお客様で賑わう町です。
こんな個性的な町揃いの7市町村をエリアとするケーブルテレビで15年働いた私、地元を知らない訳がない。
15年間でそれぞれの町の良い所、悪い所、色々知ってます。
正直「何もない」と思ってた昔の自分に「何もない事は“ない”」と声を大にして言いたいくらい(笑)
ただドライブしても自然が豊か。景色が良い。窓全開で走ったら気持ちいい。
お店や施設は、都会みたいなのはないけれどその分自然がたくさん。
海、山、川…どれも豊かです。
*今こそ地元に目を向けて*
こんな田舎でもコロナの影響はあります。
私自身はコロナ禍でお店をOPENしたので影響は「ほとんどない」に等しいくらいですが、飲食店は特に影響を受けているようです。
実際、少ないけど感染者も出てはいますし…。
でも都会はそれ以上に感染者も多い。
だから、うちのお客様みたいに「近場で楽しみたい」が増えているのだと思います。
私の住んでいる地域はもちろん、それ以外の地域に住んでいる人たちも同じだと思います。
「遊ぶ=都会に出る」だったのが、このコロナの影響で変わりつつあります。
正直これは田舎にとってはチャンスだと、私は思います。
田舎は「密」も少ないし。
「何もない」そう思われていたけど、絶対何もない町はない。
田舎には田舎の魅力がある。
これを機に、自分たちの住んでいる町や地域にもう一度目を向けて欲しい。
どんな田舎にもアナタの知らない場所や新しく出来たお店、施設などが必ずある。
地元に目を向けて、地元の新たなスポットを見つけて
また地元が好きになって欲しい。そう思います。
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