観劇記録~冥王星の使者
知人のお子さんが出演しているという縁で、昨年からある劇団が関係する演劇を年に数回観に行っています
劇団の名前は「流山児★事務所」です
今回、新宿スター・フィールドで行われている「冥王星の使者」に行きました
写真でもわかるように小さな劇場(定員最大80席)で舞台と客席が近いというかほぼ距離ゼロです
舞台も狭く、そこで出演者が躍動している光景は圧倒的です
あらすじは
「アマテラスに奪われた地上の統治権を奪い返すべく国津神の復権を唱える宗教集団が不敬罪で弾圧される。京都の学生下宿で静御前の夢を見ていた高橋はいつの間にか教団の世話をすることに。やがて、教団は国家権力との全面戦争を決意し、信徒に一斉蜂起を呼び掛ける。「宇宙一切をゆるす本当の平穏」はこの地に訪れるのか?」
とのことですが、筋はともかく(流山児さんごめんなさい)舞台で出演者が楽しそうに飛び跳ねているエネルギーを感じるのがとても心地よい
始まる前の岡林信康さんの「私たちの望むものは」が流れた段階で、すでに心を掴まれてしまいました(世代ですね)
最近は、大きな劇場で演劇、ミュージカル、歌舞伎、バレエなどを見ることが多かった。
これはこれで素晴らしいのですが、「客席で観ている」ものです
一方このような小さな劇場での観劇は演者と溶け込んでいく感じがあります
自分の観劇体験のはじまりが40年以上前「駒場小劇場」で「劇団夢の遊眠社」だったことを思いだします
当時も野田秀樹の思惑などわかっちゃいなくても、ドタバタにも近い舞台を走り回るエネルギーや、機関銃のようなセリフの洪水に酔っていた(酔わされていた)んだなと思います
「つかこうへい事務所」の演目で(題は忘れた)、萩原流行(故人)と石丸兼二郎の絡みが最高にセクシー(肉体美)だと感じたことも思い出されます
話がそれました
今回は役者の「お父さん」(ゴルフ仲間です)と一緒の観覧になりました
こんな経験も初めてで、隣の反応にもドキドキしながら1時間45分を堪能しました
パイプ椅子で結構腰に来ましたが、気にしない気にしない
客層はどうしても(平日昼間でもあり)高くなっていますが、どんな年代の人にもお勧めです
このような劇団が、おそらくたくさんあって、各地で自分たちの思いを発露しているんだろうなと思うと嬉しくもなりました
この公演は12月1日までやっています
来週は新橋演舞場で「朧の森に棲む鬼」を観ます
これも楽しみです(「客席で観る」ものですが)