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シリーズ企業決算 損益計算書で稼ぐ力を見る
シリーズ企業決算 損益計算書で稼ぐ力を見る
企業決算は会社の健康診断
各企業の決算発表が先週あたりでピークを迎えましたね。
株式投資をしている人はもちろんのこと、普段ご自身の仕事をしている人も、自分の会社や業界の情報を得るためにも、企業決算の情報はとても有効かと思います。
一言で言うと企業の通信簿とも言えますし、健康診断書、とも言えるかもしれません。
人間の体の中の血液が、体のどこに血液が回っていて、どこに行き届いていないのか、その血液を「お金」に例えると、企業のどこの部分がお金が潤沢で、どこが不足しているのか、を見るのが企業決算ということになります。
でも、普段から見慣れていないとなかなか難しそうで、尻込みしそうです。
そういう私も、以前はそうでした。
ということで、今回からシリーズで企業決算について、なるべくシンプルに分かりやすくお伝えできればと思います。
損益計算書とは?
企業決算の1回目は、「損益計算書」についてです。
損益計算書は通称「PL(Profit and Loss Statement)」と呼ばれているもので、簡単にいうとその企業がどれだけ稼いでいるかを見るものです。
PLは企業の稼ぐ力、ということになるのですが、「稼ぐ」とは最終的には手取りということになります。
そのためにはまず、売上がないと稼げません。
その売上高ー売上原価(仕入れ値)=売上純利益(粗利)となります。
売上純利益ー販管費=営業利益
営業利益ー営業外損益=経常利益
経常利益ー特別損益=税引き前利益
税引き前利益ー法人税など=純利益
これらを昨年同時期で比較したり、過去5年で比べたりしながら、今この企業が成長しているのか、衰退しているのか、を見ると色々な発見があると思います。
特に投資をする方は、なるべく長い期間を見た方が良いと思います。
私は、最低過去3年を見て成長しているかいないかの目安としています。
特に「トップライン」とも呼ばれる売上高、ここがまず伸びていないと、いくら仕入れ値や販管費を抑えたとしても、なかなか成長とは呼べないと思われます。
損益計算書の見るポイント
またこのPLでは見ることができないものの1つとして「人件費」があります。
この人件費は、製造業と非製造業では入る項目が違います。
製造業は、ものを作るために人が必要なので「売上原価」に入ります。
しかし非製造業では、例えば小売業の場合、商品を売るために人が必要なので、「販管費」に含まれています。
「特別損益」は、その年によっても大きく変動する部分でもあります。
不動産を売却して利益を得たり、株を売却して損が出たり、と浮き沈みが大きくなります。
ということで、本業の強さを測るには、その上の経常利益や営業利益を見るということがポイントということになります。
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