トランプ再選で動く株式相場
日本の首相がきまったら暴落、米国の大統領が決まったら高騰。
日本株は米国の手にある?昨日は、そんな1日でしたね。
日本株なのに、日本の首相よりも米国の大統領が影響するとは、なんだか皮肉なものです。
ただ日本株の投資家は海外が圧倒的に多いので、当然と言えば当然の流れです。
11月6日大引けの日経平均株価
39,480.67円(+1,005.77円 +2.61%)
ハリスVSトランプの一騎打ちが注目が集まる中取引が始まりましたが、トランプ優勢の報道が出た途端、株高・円安が進行し、日経平均株価は一時1,100円超も上昇した時間帯もありました。
最後は、トランプ氏の勝利を織り込む格好で大引けしました。
ただ、トランプ勝利による懸念も再燃していることも事実です。
関税引き上げが嫌気され、ホンダ、日産、SUBARUなどの自動車株が下落しています。
しかしながら、トヨタは踏ん張りました。
プライム市場全体では、約7割の銘柄が前日比プラスで推移しました。
そして、本日11月7日の10時前の日経平均は
39,238.90円 -241.77(-0.61%)
また、昨日の米国株も大幅高でした。
(NY時間 11/6 16:25)(日本時間11/7 06:25)
NYダウ 43,729.93(+1,508.05 +3.57%)
NASDAQ 18,983.46(+544.29 +2.95%)
S&P500 5,929.04(+146.28 +2.53%)
下馬評では接戦ということでしたが、いざ蓋を開けてみれば圧勝でトランプ当選&トリプルレッドで、株価は大幅高となりました。
上記3指数ともに、史上最高値を大きく更新しました。
Teslaが+14.7%と大幅高の他、金利上昇と規制緩和期待から、金融株も大幅高でした。
NVIDIA+4.0%など半導体も大幅続伸です。
ただ、気になるのは長期金利の上昇です。
大統領、上院、下院の全てが共和党でトリプルレッドとなると、財政健全性への懸念が高まるでしょう。
すると、長期金利は高止まりするので、株価の割高・割安を測る指標の一種であるシラーPER(株式のバリュエーション)は下がって来ると思われます。
そうなると相場にとっては逆風です。
現にトランプ再選でヨーロッパと中国は逆風が吹いています。