平山秀樹

千葉県成田市の「ふるさとづくり、街づくり、建物づくり」を目指す平山建設株式会社を経営しています。明治三十四年、1901年創業。四代目です。

平山秀樹

千葉県成田市の「ふるさとづくり、街づくり、建物づくり」を目指す平山建設株式会社を経営しています。明治三十四年、1901年創業。四代目です。

最近の記事

心美信禮創

私たちのモットー 「心美信禮創」 ○心を込めて社会に奉仕することが私たちの使命です 社会にもとめられてこその会社 その地域になくてはならない会社となる 人に奉仕することを自分の喜びとする ○美を見つめ、美を追求することが私たちの理念です 美は人をやさしくする 美は人をやさしくする  ものをつくることは美をつくることである 美しい建物、美しい町並み、美しい空間を作ることがものづくりの会社としての目的 サービスの分野でも、美しい会社でありたい、典雅な会社でありたい 外面

    • 建設業を通じて感じる、街づくりの魅力

      先日、海外からのお客様と一緒に地元の鮨屋に行った際、興味深い出会いがありました。隣席の方と会話が弾みました。その隣席女性の方がニュージーランドの都市計画のコンサルタントだと分かったのです。 話題は自然とジェイン・ジェイコブズの『アメリカ大都市の死と生』に。この本は、私たち地域に根ざした建設業に携わる者にとっても非常に示唆に富む内容です。特に印象的だったのは、セキュリティと街づくりの関係性について。 彼女曰く、ジェイコブズの提唱する街づくりの方法で、街のセキュリティが大きく

      • 「なぜ若手を育てるのは今、こんなに難しいのか」は採用に苦しむ経営者のヒント満載

        NHKで取り上げられるくらい弊社も人財募集、人財育成に苦労しています。採用をしているとつい数年前までは効果的だった活動が、「今」の20代前半「若手」には全く伝わらないことが多々あります。そんな苦悩の中で出会ったリクルートワークス研究所の古屋星斗氏の本書は、なぜ「伝わらない」かをよく解説してくれています。 本書をよくよく理解するために各章毎のメモを作りました。本noteも気合いを入れて網羅的に書こうかとも考えました。しかし、リクルート社が持つ豊富なデータを縦横無尽に分析し、分

        • 「DXの思考法」を中小企業に適用するには?

          西山圭太さんの「DXの思考法」を拝読しました。DXという言葉を知るより前から「入り口デジタル、クラウド共有、データ活用による改革」と唱えていた私ですが、目からうろこ状態でした。結局、DXとは具体から始まって抽象化して、更に具体にインプリメントする思考法なのだと思い知らされました。 本書の帯にはウェディングケーキの写真が載せられています。ウェディングケーキに例えているのは、ビジネスと産業におけるレイヤー構造です。西山さんは、インターネットの基本である「レイヤー」という概念から

          全体象から理解する「7つの習慣」の大切さ

          お盆休み中に、古本屋さんに行きました。そこで、「13歳からわかる!7つの習慣」という本を見つけました。これまでコヴィー氏の「7つの習慣(The Seven Habits of Highly Effective People)」は、原著はもとより、漫画版などいくつものバージョンを読んできました。関連するジェームズ・スキナー氏の本も何冊も読みました。しかし、これほどコンパクトに分かりやすく全体像が理解できる本は初めてでした。 私は、これまで生き方について多くのことを学び、多くの

          全体象から理解する「7つの習慣」の大切さ

          「極楽征夷大将軍」

          同じ大学の同級生ということでいつも親近感を持っている垣根涼介さんが直木賞を受賞しました。今年の新作「極楽征夷大将軍」での受賞です。 実は、Facebookで出版を知り、予約で購入したのですが、しばらく積ん読していました。読了した今、すぐに読んでおけば良かったと大変反省しています。読み始めてから、とにかく時間があれば読み進め、あっというまに読了しました。同僚も言っていましたが、垣根さんはとにかく筆がなめらか。「猶子」や「頭陀袋の神」など、浅学で知らなかった単語はどんどん出てく

          「極楽征夷大将軍」

          「復興×建設、リカレント教育の必要性」

          千葉県主催の「社会人のための学び直しセミナー」でお話しをさせていただきました。自分自身気付きがありました。ご一緒させていただいた伊藤羊一学長とも、同年代ということもあり、意見の方向性が合いました。以下、私のパートをスライドと原稿で再構成しました。 これから「復興×建設、リカレント教育の必要性」というタイトルで、15分ほどお話をさせていただきます。 弊社は千葉県成田市の建設会社です。ふるさとづくり、まちづくり、建物づくりの仕事をしています。成田をふるさととする方々が私達のお

          「復興×建設、リカレント教育の必要性」

          Give & Takeと大八木監督

          社員に不定期にメッセージを書いています。そして、メッセージの感想を匿名で寄せてもらっています。先日、GRITについて書いたら、社員から感想で「こんな動画がありますよ」と教えてもらいました。アダム・グラントさんという最年少で米国トップのビジネススクール、ペンシルベニア大学ウォートン校の終身教授になった方のTED動画でした。長年、会社組織で「みんなのためになる仕事をしよう」と訴えてきた私には、大変勉強になりました。教えてくれた社員に感謝です。 大変興味深く、また私の課題と共通す

          Give & Takeと大八木監督

          GRIT: やり抜く力

          娘に教えられてアンジェラ・ダックワースさんのGRITを読みました。いまの私にとても重要なことが書いてありました。 著者のアンジェラさんは永年に渡って大きな業績をあげた人達の心理的な特徴を調査研究してきました。自分の調査のために「やり抜く力」を計る「グリットスケール」(心理尺度、質問票)を作成しました。このグリットスケールを使った調査で、米国の中でも最も優れた若者達が入学する米軍陸軍士官学校で、最初の厳しい訓練をやり遂げられるかどうかが予測できたそうです。体力が優れているかよ

          GRIT: やり抜く力

          成田市人口減少の衝撃

          成田空港と成田山の繁栄のお陰で成田市はずっと人口の増加基調が続いてきていました。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、成田市は令和27年(2045年)まで人口増加が続くと予想されてきました。成田市の「第二期成田市まち・ひと・しごと創生総合戦略」(以下「総合戦略」)でも令和27年(2045年)までに15万人を目指すとあります。それが、ここに来て変調を来しています。平成30年(2018年)に約13万3千人だった人口が、令和4年(2022年)までに三千人程度減り、13万人ぎりぎり

          成田市人口減少の衝撃

          日本10Xデザイン協会で事例発表させていただきました。

          先日、発足した日本をスモールDX、小さなdXの積み重ねで変えていこうという一般社団法人日本10Xデザイン協会の発足イベントが行われました。冒頭には河野デジタル庁担当大臣も動画メッセージを寄せられ多くの方も集まり、成功裏に終わりました。 私も事例発表をさせていただきました。 せっかく発表原稿まで作ったので、ここで掲載させていただきます。事例発表モードなので若干「きれい」に書きすぎています。発表してみて、4年かかりましたがDXが平山建設で定着したことを実感しました。

          日本10Xデザイン協会で事例発表させていただきました。

          世界で一番有名なロータリアン

          みなさん、ロータリークラブはご存じでしょうか? 1905年に米国で設立された世界でよいことをしようとしている団体です。私の住む成田にも成田ロータリークラブと成田コスモポリタンロータリークラブがあり、両方合わせると150名余りの会員が活動をしています。ロータリークラブの会員をロータリアンといいます。 さて、世界で一番有名なロータリアンって誰でしょうか?ロータリークラブの創設者はポール・ハリスといいますが、ロータリアン以外あまり知られていないですよね。ちなみに、マイクロソフトを

          世界で一番有名なロータリアン

          STAGE NARITA

          お陰様で2月25日JAL、ANAをつないだイベント、STAGE NARITAを開催することができました。 日本経済新聞だけでなく多くのメディアにお取り上げいただけました。 このプロジェクトは、ロータリーのご縁によって始まり、実施までこぎつけられました。 そもそもの始まりは、コロナ前の2790地区の国際大会参加推進委員会のご縁で佐倉中央RCの萩原勇作さん(現佐倉中央RC会長)との出会いでした。飲食のお仕事を通じて地域の活性化に大変尽力されてきた萩原さんとは、最初から大変意

          ビジョナリーカンパニー:ZERO

          今年、2021年2月に「ビジョナリーカンパニー:Good to Great」(GtoG)を読み、感想をnoteに書きました。この時点で私の事業家としての道はほぼできあがっていたと感じていました。永年の念願であった本も書いて出版し、よい決算の見通しも立ち、すっかり未来が見えていた気になっていました。 しかし、その直後にいかに自分が考えていたことは虚構であり、自分の足下が危ういものであったかを痛感させられる出来事が起こりました。いまもその影響で右往左往しています。それがなんであ

          ビジョナリーカンパニー:ZERO

          父、平山金吾がロータリーで学んだこと

           この度、父、平山金吾が残してくれた言葉をもとに「会社が永続する31の言葉」という本を出版いたしました。何人かのロータリアンの方は、父が生前「私の人生を支えてくれた言葉」という日めくりを作り、配付していたことをご記憶かと思います。この日めくりの言葉の多くは私の曾祖父で家業の創業者、金吉(きんきち)以来、人生と商売の知恵として平山家に伝えられてきた教えから採られています。そして、それ以外の多くは父がロータリークラブ活動において学んだ「言葉」です。人生の知恵の言葉だと言ってもいい

          父、平山金吾がロータリーで学んだこと

          「新しい地域ネットワークの教科書」

          ひさしぶりのnoteです。前回から今回までで私にとって最大の変化はシェアスペースGAKUYAというコワーキングスペースを成田の駅前に開業したことです。最初はここから「街づくりのベースを提供する」と上から目線で取り組んでおりましたが、ここのところGAKUYAで育んだお仲間から大変お力をいただき、助けていただける感じです。いかに私が助けていただいているかは、また改めてお話ししたいです! 「お助け」の新しい話題として、GAKUYAをご利用いただいている伊藤幹夫さんが本を出版されま

          「新しい地域ネットワークの教科書」