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スポーツと君たち 佐藤善人 を読んだ

僕は今年の新学期から少年野球のコーチをすることにした。新型コロナウイルス感染症の影響で、実際は6月からスタートしたわけなので、ほぼ経験値がゼロだ。

僕が野球経験者ということもあり、以前からチーム関係者からもお誘いを頂いたり、僕の嫁からもなぜやらなんだとプレッシャーをかけられていたが、ようやく意識を固めたわけだ。

僕は、指導者というより、応援団(声出し係)として子どもたちの力になりたいと思っていた。実際に試合中は、どの保護者よりも声を出していたと自負している。

なぜコーチを断ってきたのか?
それはコーチをやったことがないし、ましてや人様の大切なお子さんに教えられる知識がないからだ。ここでいう知識とは、野球のプレーそのものというより、野球を伝えるコーチングの知識だ。

自分の経験値だけでコーチをするなんて、そんな最悪なコーチにはなりたくなかったし、実際に、高校野球で止まっている野球の経験値なんてたかが知れているのだ。

だから僕には、学ぶ期間が必要だった。野球の楽しさやケガのリスクをどうしたら子どもたちに伝えられるかを学ぶ期間だ。これからも学びを止めるつもりはないし、学び続けていかなければコーチ失格だと思っている。

では、なぜコーチを始めることにしたのか?
それはある程度知識が溜まってきたことも大きいが、子どもたちのために、見て見ぬふりはもうできないという思いが湧いてきたからだ。

チームの運営が大変ということで力になりたいと思ったことはもちろんだが、子どもたちは、本当に楽しく野球をやっているだろうか?
今よりも野球を楽しむためには、野球が上手になることが一番だと思っている。

でもそれと同時に、スポーツの素晴らしさ、なぜみんなで野球をするのかの意味を伝えることが必要だと思ったからだ。

この本はまさにスポーツの素晴らしさを認識させてくれる一冊だ。

メモ書き

•スポーツの価値を十分に伝えきれていない現状がある。

•子どもの指導にかかわる指導者や保護者は、スポーツの価値を十分に理解し、彼らに伝えているでしょうか。

•スポーツ指導にかかわる大人は、スポーツとはどういったもので、どのように発達し、なぜ私たちはスポーツを大切にしなければいけないのか、スポーツを大切にするとはどういったことなのかを理解し、子どもに伝える責任があるように思います。

•スポーツは遊びとして発展してきた

•スポーツ基本法 『スポーツは、世界共通の人類の文化である』

•対話的な経験のつみかさねにより、チームワークは高まります。

•勝つことがなによりも大事だと思っているスポーツ選手は、ルールの範囲内ではルールにしたがってただしい行動をとることができるが、ルールで決められていないことについては、他人の状況や気持ちに配慮する必要性をあまり感じないから、といったことが考えられています。

•メンタルの強さについても、単にスポーツをしているだけで向上するわけではなく、やはり、「学び」が必要になります。

•心理的スキルトレーニング

•スポーツ外傷•障害予防ガイドブック

•スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック

•日本には複数の種目を同時に楽しむ環境が少ない

•アダプテッド・スポーツ 創るスポーツ

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