土屋秀樹@野球探検家

楽しくなくちゃ野球じゃない。趣味:野球探検/伊豆市リトルシニア/PFFC/JSPO公認…

土屋秀樹@野球探検家

楽しくなくちゃ野球じゃない。趣味:野球探検/伊豆市リトルシニア/PFFC/JSPO公認コーチングアシスタント、軟式野球コーチ1 https://twitter.com/@HidekiTsuchiya

最近の記事

JSPO公認コーチ1(軟式野球)のレポート

先日、日本スポーツ協会の公認コーチ1(軟式野球)の養成講習に3日間参加してきた。最後に「テーマ:野球競技人口の減少対策として、指導者に求められる人間力•指導者のあり方•指導法について」についてのレポート提出があったので、私が提出したレポートを残しておこうと思う。 競技人口減少と人間力向上を主においた指導の考察をポイントに提出を求められた。根拠となるデータを引用しているわけではないので、私の机上の空論的で感情論も入っているが、今自分の考えていることを素直に文字に起こしてみた。

    • スポーツ毒親 島沢優子を読んだ

      僕がこの本を読んだのは発売直後だ。でもこの文章を書いたのは1ヶ月後。僕はこの1ヶ月すごく悩んでいた。 僕にとって島沢さんの書いていることはすごく当たり前のことなのだ。読み終わって共感しかなかった。でも同時に、現実を突きつけられた。 僕は今まで指導者の勉強不足を問題視していたが、親の勉強不足を突きつけられた。そして、僕はこの本を読んだ何日か後に、自身のtwitterでこうつぶやいている。 『旧態依然の組織、指導者、毒親。そして生存者バイアスというバリア。この構図はかなりヘ

      • 多賀少年野球クラブに学びてぇ トータルテンボス藤田憲右 を読んだ

        本の表紙に書かれている「これが令和の学童野球」本当にそうですね。 多賀少年野球クラブの方針や取り組みが全てではなく、これが正解ということでもないと思います。しかし、学童野球に関わる方は、間違いなく参考になる一冊です。 時代は令和になりましたが、子どもって昔も今も変わらないと思うんです。僕は週末、小学生と野球をしていますが、子どもは楽しいことが好きなんです。 でも楽しいことが好きなのは、子どもだけではなく、大人も同じですよね。みんなが楽しめて、学びがあって、成長できるコミ

        • 少年野球で優勝を目指す必要はあるのか?

          小学生の野球で優勝を目指す必要はあるのか?色々考えた結果、今のところ僕の答えはイエスだ。 優勝というのは1番になることだ。僕は1番を目指すこと、1番になることはとても素晴らしいことだと実感している。 恥ずかしながら、自分が学生時代に現役だった時は、優勝してもただ嬉しいという感情しかなかったのだが、社会人になって1番を意識することの大切さを感じるようになった。 つまり勝利を目指し、お互いが高めあうことはとても素晴らしいことで、そういった環境で何かに取り組むことは間違いなく

        JSPO公認コーチ1(軟式野球)のレポート

          少年野球コーチが見たボクシング

          先日初めてプロボクシングを観戦した。 場所は、格闘技の聖地である後楽園ホールだ。 拳が交わる音、呼吸の音、場内アナウンス、そしてリングゴング。リングサイドの席に招待いただいた知人には本当に感謝だ。 野球以外のスポーツを観戦することは実に学びが多い。 僕はその試合において、セコンドが選手にかけている言葉がとても印象に残っている。セコンドは選手の味方なのだから、励ましてたり称えたりする言葉をかけることは当たり前なのかもしれない。 しかし、青少年のスポーツにおいて意外とそれ

          少年野球コーチが見たボクシング

          少年野球の盗塁禁止に思うこと

          盗塁禁止の規制は、賛成か反対かで言えば僕は賛成です。どちらかというと、規制するぐらいしないと少年野球は変われないという残念な気持ちが強いです。 練習試合であれば、当事者同士が独自ルールで決めれば良いわけです。キャッチャーが2塁ベースまで届かないのであれば、届く距離に塁間の距離をルール変更すればよいのです。 現行ルールでも高学年と低学年はプレートの距離や塁間の距離(低学年の方が短い)が違いますが、適切かどうかの検証は必要なのでしょう。 以前、こんな出来事がありました。練習

          少年野球の盗塁禁止に思うこと

          監督初勝利した日のこと

          こんなことを書く必要もないのだが、僕にとっては人生初体験だったので書き残しておこうと思う。 僕は少年野球チームの4年生以下のお父さんコーチをしている。過去に監督が不在の時の試合で、監督代行を3回経験しているが、全てチームを勝利に導くことができなかった。そして先日4回目の監督代行で勝利することができた。 こんなことを書くと怒られそうだが。僕の本音は、少年野球の勝ち負けに興味がない。もちろん勝負ごとには負けたくないが、たかが少年野球の勝敗に熱くなってどうするんだ。子どもたちが

          監督初勝利した日のこと

          東大と野球部と私 桑田真澄 を読んだ

          ◆はじめに「東大と野球部と私」は、2016年に出版された本で、桑田さんが2013年〜14年に東大野球部のコーチをされていた時の話だ。時代背景は少し前になるが、そのようなことはほとんど感じられなかった。 それは、桑田さんが現役時代から固定観念を捨て、常識を疑うという未来思考を体現されているからなのではないか。数年前に出版されたこの本を読んでも古いと感じなかったのは、そのことが影響していると思っている。 ◆東大野球部に対する想い僕はこの歳になって、東大で野球をするということに

          東大と野球部と私 桑田真澄 を読んだ

          独立リーグ初観戦

           昨日は野球の独立リーグ(BCリーグ)の「神奈川フィーチャードリームス」と「福島レッドホープス」の試合を観戦してきました。独立リーグは初観戦です。  息子にフラれてしまった為、一人で観戦するというコアな野球観戦を満喫してきたわけです。 天気は良好で、絶好の観戦日和でした。  個人的にも独立リーグはもともと気になっていたのですが、実行に移せておらず、今少年野球に携わっている者として見ておくべきだと考えていました。  球場に着いて早速、選手名鑑を購入しました。そして迷わず、僕が好

          独立リーグ初観戦

          僕がサインを出して気づいたこと

           僕は学童野球の小学4年生以下(低学年)のお父さんコーチなのだが、僕自身は学童野球の経験がない。  小学生の時はサッカーをやっていて、野球部に入ったのは中学からだ。そのまま高校でも野球を続け、甲子園にも行けた。  そんな僕なので、学童野球の試合の勝敗結果にはほとんど興味がない。  学童野球での勝敗がその後の野球人生においてどう影響するのか自分自身のサンプルがないのだ。  ちなみに僕が所属していたサッカーチームは弱かった。でも、楽しいチームだった。その経験は今でも思い出として残

          僕がサインを出して気づいたこと

          今高校野球に思うこと

           僕の息子はまだ小学生の野球少年だが、考えてみたら5年後には高校球児になっているかもしれない。  そこまで続けてくれたらいいなという願望も兼ねて、ふとそんなことを思うようになった。  僕は野球が好きで、野球に関する本を読んで楽しむことが日課となっている。  しかし、高校野球に関する本は今までは対象から外していた。なぜかといえば、僕が関わるにはまだ先の話だと思っていたからだ。  だが気づいてみればそれほど先の話ではない。子どもの成長はとにかく早い。  僕の息子が仮に高校でも野球

          今高校野球に思うこと

          コーチ1年目を振り返って

          今年からコーチという立場で学童野球に携わることができて、とても学びある一年になりました。自分の野球に対する固定観念を捨て、子どもたちから学ぶということをテーマに取り組むことを心がけました。来年もこれから先もこの考え方は変わりません。 本質を忘れた大人たち 野球人口は減少しています。このとても楽しいスポーツが一部の人だけが楽しむスポーツにはなって欲しくないという想いが強くなりました。色々なスポーツの中から野球を選んでくれた子どもたちにはとても感謝しています。そして長く野球を

          コーチ1年目を振り返って

          野球と暴力 元永和宏 を読んだ

          ふと思い返してみると、小さい頃に親にゲンコツされたり、学校の先生に頭を叩かれたことがあった。僕はそれが暴力とは思っていないし、なんの恨みもないけど、今考えるとそれは暴力に該当するのだと思う。 僕自身が、暴力を受けたとは思っていない。この感覚の危険性をこの本を読んで感じた。 僕は暴力を振ったことも、振るつもりもないが、その感覚で選手に暴力を振ってしまう指導者はいるのではないかと想像した。 この本に出てくる、仙台育英高校前監督の佐々木さんの「いい親父になれ」という言葉はとても面白

          野球と暴力 元永和宏 を読んだ

          だから僕は練習する 和田毅 を読んだ

           この本の中で著者が謙遜するほど秀でた能力がなかったとは信じがたいが、この本を読んだことで、野球をやっている小学生には勇気を与えてくれていることは確かだと思う。    近年は現役のアスリートがSNSなどでも情報を発信してくれていることはとても良い傾向にあると思っている。  僕は、何を言うかということよりも誰が言うかということが受け手にとって影響が大きいと思っていて、現役アスリートからのメッセージはやはり響く。  僕も振り返ると、現役で野球をやっていた頃に、この練習は何の意

          だから僕は練習する 和田毅 を読んだ

          スポーツと君たち 佐藤善人 を読んだ

          僕は今年の新学期から少年野球のコーチをすることにした。新型コロナウイルス感染症の影響で、実際は6月からスタートしたわけなので、ほぼ経験値がゼロだ。 僕が野球経験者ということもあり、以前からチーム関係者からもお誘いを頂いたり、僕の嫁からもなぜやらなんだとプレッシャーをかけられていたが、ようやく意識を固めたわけだ。 僕は、指導者というより、応援団(声出し係)として子どもたちの力になりたいと思っていた。実際に試合中は、どの保護者よりも声を出していたと自負している。 なぜコーチ

          スポーツと君たち 佐藤善人 を読んだ

          ピッチングデザイン お股ニキ を読んだ

          僕は「セイバーメトリクスの落とし穴」を読んで、こんな一般人がいるのかと衝撃を受けた。 お股ニキとは、どんな人物なのか気になり、住まいのある藤沢から足立まで片道2時間弱かけて、本書にも登場する内田さんとのコラボ指導を見学させていただいた。 それが「セイバーメトリクスの落とし穴」を読んで3週間後の出来事だ。 著者にお会いし、立ち話までさせてもらったことはものすごく貴重な体験だった。 そこは、初めて体験する不思議な空間だった。投げたボールがミットに響いては、話し込む。

          ピッチングデザイン お股ニキ を読んだ