『やりたいことをやる』は幸せなのか?
皆様、こんにちは!PLAY PRODUCT STUDIOの玉井です。
前回は弊社の「VISION・MISSION・VALUE・SPIRIT」について書かせて頂きました。
今回は最近よく社内外問わず相談されることについて自分が思っていることをつらつらと書いていきたいと思います。
「やりたいこと(好きなこと)をやりたい。」
「やりたいこと」=「できること」で生きていけるのは本当に素晴らしいことだと思う。
ただ、最近「やりたいことをやる」ことがフォーカスされすぎて…
それって「やりたいこと(好きなこと)」ではあるけど…
「できること(得意なこと)」なんだっけ…?
みたいな問答を繰り返しております…。
今回書きたいのは「やりたいこと」を「できること」に近付ける方法。
「やりたいこと」に「やってみたい!」という想いで挑戦して、「当たって砕けろ!」で学んでいくのも1つの方法ではあるものの…。
会社・組織に属している人であればもっとリスク少なく、「やりたいこと」を「できること」に近付ける方法があると思う。
自分には何ができるんだっけ?
そもそも「できる」・「得意」の定義って?
できる=その領域において社内外含めて上位の実績
得意=周りから「〇〇ってこれが得意!すごい!」って言ってもらえるけど、自分自身頑張って努力してやっている感覚のないこと
私が考える「できる」・「得意」の定義。
「できる」とは?
「できる」において重要なのは社内外問わず上位という部分。
サッカーで例えると、所属チームでレギュラーであっても県大会にも出られないチームであれば「できる」とは言えないよね…。
残念ながら、恐らく県大会に出てるチームの補欠の方がサッカー上手い。
私は全国大会に出場する強豪校(自分たちの代は出られなかった)で応援団長(補欠中の補欠)だったので、「サッカーをやっていた」とは言えても、「できる(得意)」とは言えない…笑
①県大会出場
②全国大会出場
③プロサッカー選手
④ワールドカップ出場
⑤ワールドカップ優勝
①~⑤のどこを基準に「できる」と考えるかは自分がどれだけ上を目指したいかによる。
井の中の蛙にならない為にもこの考え方はめちゃくちゃ大事。
意外とこの視点を持っていなくて、会社・組織を離れた途端に実績を出せなくなる人も多い…。
「得意」とは?
「得意」において重要なのは自分にとっては当たり前のことでも他者にとっては難易度が高いという実感。
自分自身では無自覚なことも多いので、自分のことをよく知っている人に聞いてみるといいかも。
「仕事における得意」をヒアリングするなら、友達ではなく仕事で関わっている人(上司・同僚・お客様)に聞いてみてください!
「できること(得意なこと)」の棚卸
まずは現職に限らずアルバイト等の職歴も含めて時系列で書き出してみる。
書き出し終わったら、それぞれで何を担当してどのような経験をしてどのような実績を出してきたかを書き出してみる。
「販売」を担当してきた人であれば、端的に「販売」と書くのでなく…
できる限り細かく数字も交えて書きます。
細かく書くことによって、一言で「アパレルの販売経験」で終わるのではなく、年齢層・感度・単価・実績などが具体的な経験になります。
今までの経験を具体的に書き出し、その後に上記の「できること」「得意なこと」の定義で自分が「できること(得意なこと)」を整理してみる。
手帳だったり、携帯のメモだったりに自分が「できること(得意なこと)」を箇条書きで構わないのでメモっておくといいかも。
「できること(得意なこと)」を把握しておくと、素直に「できないこと(苦手なこと)」を他者に頼れるようになるので生きやすくなります。
他者に頼ったらすぐに解決できるのに、「できないこと(苦手なこと)」に正面からぶつかり過ぎて悩んでいる人をよく見かけます・・・。
「やりたいこと」のレシピ
「できること」の整理が終わったら、「やりたいこと」をやる為に必要な能力をレシピ化します。
レシピ?って感じですが、今のところ僕の中ではこの表現が一番しっくりくる。
「カレー作りたい!」と思ったら、まず作り方を調べますよね?
※何回もカレー作ったことある人なら調べないと思うけど…。
料理する工程・必要な材料を調べてから買い出しに行って、いざ料理。
カレーのレシピはネットで調べたら一瞬で出てくるけど、自分が「やりたいこと」をやる為に必要な能力のレシピはなかなか出てこない。
じゃぁ…どうする?
実際にやりたいと思っていることをやって成功している人に話を聞きにいく。
※直接会えない場合は本だったりインタビュー記事等でも。
※その人じゃなくても分かりそうな人に聞きに行くとかもあり。
※玉井に相談してくれれば分かる範囲では答えますし、その人や分かりそうな人を紹介します。
どのような道筋でそこまで辿り着いたのか?
やっていることにはどんな能力が必要なのか?
その能力はどのように身に着けていったのか?
自分と同じ年の頃はどんなことをしていたのか?
そのような質問を通して、「やりたいこと」をやる為に必要な能力(材料)を明確にしていく。
カレーのルー
お肉
にんじん
じゃがいも
たまねぎ
みたいな感じで。
そして、この必要な能力(材料)からできること(得意なこと)を引き算する。
「私、カレーのルー・お肉は持ってるけど、にんじん・じゃがいも・たまねぎ持ってないな…。八百屋に買いに行かなきゃ!」的な。
「これがやりたい!」と言う割に、やりたいことをやる為に必要な能力を把握できず、足りないものを認識できていない人が多いのが現実。
だからこそ、ちゃんと行動して明確にして、不足分を補う努力ができればやりたいことができるようになる可能性がグッと上がる。
ちゃんと行動してみると本当にやりたいことなのか?できることなのか?も分かるはず。
自分の「できること」の延長線上にない、憧れや興味を「やりたいこと」と誤解しているケースも多々あり。
不足している能力を身に着ける
日々、忙しく目の前の仕事をしている中で不足している能力を身に着ける時間を確保するにはどうしたらいいのか?
簡単なのは終業後・休みの日を使う。
終業後や休みの日に、自分がやりたいことをやっている人のアシスタント的なことをする。
ただこれはマッチョな発想過ぎて続かないかもしれない。
※私もマッチョ思考なのでマッチョ思考の人を否定する気はないです。
日々の仕事の延長線上にない能力を身に着けるのであれば、それしか方法はないかもしれない(英会話とか)けど…。
私が提案したいのは日々の業務時間内で時間を確保する工夫。
1日8時間働くとした場合、その人の能力で8時間で終わると思われる「やらなければいけないこと(MUST)」が仕事として振られます。
最初は不慣れな為、8時間もしくはそれ以上時間がかかってしまうかも。
よりよい成果を出す為には?(クオリティ)
より効率よくする為には?(スピード)
思考錯誤しながら日々の仕事に向き合うことで「やらなければいけないこと(Must)」が「できること(Can)」になっていきます。
そうすると8時間かかっていた「やらなければいけないこと(Must)」が7時間で終わるようになっていきます。
その工夫で生まれた1時間が「やりたいこと(Will)」の為に使う時間になります。
その人の給与によって、「やらなければいけないこと(Must)」の量は変動しますが、基本的には新人もベテランも考え方は一緒です。
例えば…
VMDにチャレンジしたい人であれば、VMDを勉強する時間・実践する時間に使う。
ECにチャレンジしたい人であれば、ECサイトに掲載するスナップの撮影やECサイトへの改善提案を考える時間に使う。
PRにチャレンジしたい人であれば、SNS用の撮影や他社のクリエイティブ等を研究する時間に使う。
などなど…。
個人の置かれている環境によって工夫が難しい場合もありますが、工夫の余地は必ずあります。
まずはいかに「やらなければいけないこと(Must)」を「できること(Can)」にできるかを考えてみてください!
やりたいことがない人へ
「やりたいことがない」は全く悪いことではないし、むしろ正解だと思う。
「やりたいことをやろう!」
「好きなことをやろう!」
メディアやSNS等で目立っている人達のキラキラした部分だけを見て、何者かになろうとして無理して苦しんでいる人もたくさんいます。
もちろん「夢」や「やりたいこと」は仕事を頑張る理由にはなります。
「やりたいことがない人」はいつか「夢」や「やりたいこと」ができた時の為に「できること(Can)」を増やすことを強くおすすめします。
「やらなければいけないこと(Must)」に向き合い、「できること(Can)」を増やす。
「できること(Can)」が増えると、その延長線上に「やりたいこと」や「夢」が見つかります。
実はそれが一番成功確率高く、ナチュラル。
自分は自分、他人は他人。
何者かになろうとせず、自分ができることで他の人のためになることは何か?
そう考えて生きると自己肯定感の高い人生を送れる気がする。
待て、次回!
以上で本日は終了!!
次回も最近考えていることだったり、相談されることに対しての回答を記事としてまとめていこうと思います!
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