USPを知っていますか?
UPS(Uninterruptible Power Supply; 無停電電源装置)とは、予期せぬ停電や、入力電源異常が発生した際に、電源を供給する機器(負荷機器)に対し、一定時間電力を供給し続けることで、機器やデータを保護することを目的とした装置です。私も自室のPC用に、このUPSを使っています。コンピュータに詳しい人なら、UPSという言葉を聞いたことがあると思いますが、今回はUPSではなく、USP(Unique Selling Proposition)の話です。
USPは、コンピュータ用語ではなく、マーケティング用語です。USPは、1940年代初頭に歴史に残る数々の広告キャンペーンを成功させた、ロッサー・リーブスという人が提唱したマーケティング理論だそうです。マーケティングでは、ライバルがいるターゲット市場で、どうやって差別化していくのかや、競争相手より一歩上に行く、独自の価値を顧客に提供する必要があります。USPは、簡単に言えば”独自のウリ”です。具体例を示した方がわかりやすいかもしれません。
セブンイレブン 『開いててよかった! セブンイレブンいい気分』
ダイソン 『吸引力が変わらない、ただひとつの掃除機』
QBハウス 『ヘアカット1000円 所要時間10分』
これらの企業は、短い宣伝文句によって自社の特長をわかりやすく表現しています。このように、顧客に、他社とは違う”自社独自の価値”を知ってもらうのが、USPなのです。実は、1000円カットのQBハウスは自宅近くにあるので、よく利用させてもらっています。
この記事を書こうと思ったきっかけは、拙著『はじめの一歩 物理探査学入門』の売れ行きが、出版から3年目で伸び悩んでいるからです。もちろん、理系の専門書なので”バカ売れ”するとは考えていません。これまで1,100部くらいが売れています。狭い分野の専門書なので、これでも売れている方なのかもしれません。でも、欲を言えばもっと売れて欲しいのです。そこで、私なりに拙著”物理探査学入門”のUSPを考えてみました。
『科学技術の宝石箱 物理探査学入門』
物理探査学には、さまざまな手法があって、その一つ一つが貴重な宝石のような存在です。これで、少しは関心や興味を持って頂けたでしょうか?。
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