試問と諮問 意味が全然違います!
明日から3日間、私が所属している部門で、卒論・修論の研究成果の発表、いわゆる試問が実施されます。試問とは口頭試問のことで、卒論・修論の研究成果を発表し、その発表に対して教員(採点者)の質問に対し、口頭で答えさせる口述試験になります。この試問が、卒業研究の最終審査になります。採点者の教員は、事前に送られてくる論文要旨(要約)と、プレゼンおよび質疑応答の内容で成績を評価します。
この試問の同音異義語に、諮問という言葉があります。毎年多くの学生が、試問と諮問を誤用するのですが、諮問の意味は口頭試問とは全く違います。諮問とは、ある事案に関して、有識者で構成された審議会などのような機関に問い、その見解を求めることです。諮問の見解、すなわち回答は答申などと呼ばれます。
漢字変換のアルゴリズムのせいかもしれませんが、学生の半数以上が試問を諮問と間違えます。個人的な体感では、およそ6-7割は間違えます。私はその都度、「試問と諮問は意味が違うんだよ」と教えますが、これまでに数十回はこの言葉を繰り返しています。あまりにも頻繁に間違うので、指摘するのを止めようかと思った時期もありましたが、その学生が将来間違った使い方をしないように、粘り強く指摘しています。
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