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永久凍土はタイムカプセル

スミロドンという絶滅動物を知っていますか?。サーベルタイガーと聞けば、「聞いたことがあるような・・・」と思うかもしれません。サーベルタイガー(剣歯虎)というのは愛称?で、正式な名前はスミロドンです。古生物で”ドン”と言えば、イグアノドンやプテラノドンなどのように、牙や鉤爪を意味します。

長い牙を持つスミロドン(サーベルタイガー)は古生物界のスターで、人気があるためか、さまざまな復元図や模型が博物館や科学館で飾られています。しかし、スミロドンは骨の化石しか見つかってないため、実際にどんな姿をしていたのか、古生物学者は200年ものあいだ頭を悩ませていました。

しかし最近、シベリアの永久凍土中で3万2000年前のスミロドンの子供のミイラが見つかりました。ロシアのシベリア地方では、ミイラ化したマンモスなどの草食動物は時々見つかっています。しかし、食物連鎖の頂点にいた肉食動物が見つかるのは稀なのだそうです。見つかる確率が低いスミロドンのミイラが見つかったので、研究者たちは大興奮です。

スミロドンの体毛も残されていることから、いずれゲノムの解析も行なわれるでしょう。永久凍土は、いわばタイムカプセルの役割を果たしています。地球温暖化は人類にとっては大問題ですが、地球温暖化が進んで永久凍土が溶ければ、永久凍土の中から、これまで見つかっていなかった未知の人類や未知の生物が発見されるかもしれません。

私は古生物学者ではありませんが、興味津々です。

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