パトカーで高速道路をドライブ!!
皆さんは、パトカーに乗ったことがありますか?。この記事を読んでいる読者の中にも、ひょっとしたら、一時停止違反などの交通違反で切符を切られたときに、後部座席に座らされた経験がある人もいるかもしれません。私は交通違反などで捕まったことはありませんが、大学の時に二人の友人がそれぞれ、バイクと車のスピード違反で捕まって、後部座席に座らせられたのを目撃したことがありました。しかし今回の話は、それとは少し違います。
物理探査の研究をしていると、いろんな企業や個人から「温泉を探して欲しい」や「水源として地下水を探したい」などの話を頂くことがあります。また、「確かな埋蔵金情報があるので、是非探して欲しい」と言った話が舞い込んでくることもありました。しかし、大学は営利を目的とした団体ではないので、公共性の低いものは丁重にお断りしています。
今から30年近く前ですが、熊本の会社から温泉調査の依頼がありました。その話は必ずしも公共性があるものではありませんでしたが、”探す場所”が興味深かったので、当時の講座担当の先生が引き受けました。私も同行して比抵抗法による探査を実施したと思いますが、探査自体は順調に終わりました。しかし、帰りの高速道路でハプニングが起こりました。
久留米の少し手前当たりだったと思いますが、私たちが乗っていた会社の車のタイヤがパンクしてしまいました。その車を運転していた会社の人が、何とか車を左の路肩に寄せて、JAFに連絡して来てもらうことになりました。私たちは車で待機していましたが、JAFが来る前に、何とパトカーがやって来ました。どうやら、”三角形の反射板”を置いていなかったので、危険行為として交通違反になりました。
タイヤのパンクに交通違反と、会社の人は何とも不運の連続でしたが、その時の警察官が親切な方々で、私と先生を近くの高速バスのバス停まで送ってくれることになりました。先生と私は犯罪で捕まったわけではありませんが、後部座席に大人しく座って、パトカーで高速道路をドライブしました。たぶん5分くらいの短いドライブでしたが、居心地は最悪でした。しかし、滅多にできない貴重な体験ができました。
後部座席に座っただけなら結構いるかもしれませんが、犯罪者でもないのにパトカーでドライブした人は少ないはずです。長く生きていると、いろんなことが経験できます。親切なお二人の警察官、本当にありがとうございました。