高齢者予備軍が”敬老の日”について考えた。
先週の敬老の日のニュースで、日本の60歳以上の人口が全人口の10%以上になったことを知りました。つまり、日本人の10人に1人は60歳以上になります。私が子供の頃は、60歳以上というのは”かなりのお年寄り”のイメージがありましたが、いまや私もその”お年寄りの仲間入り”を果たしています。
昔は、テレビなどで出てくる犯罪の容疑者は、「○○△△(42歳)」などのように、ほとんどの人が自分より年上でしたが、最近はほとんどが年下です。また、20世紀から21世紀へと世紀も変わり、さらには元号も昭和から平成・令和と変わり、ますます”年寄り感”は増していきます。
敬老の日は国民の祝日の一つで、毎年9月の第3月曜日に設定されています。2023年の今年は、9月18日が敬老の日でした。敬老の日は、高齢者を敬い感謝する日ですが、対象となる高齢者の定義は決まっていません。最近は”若くて元気な高齢者(?)”も増えてきたため、高齢者のイメージは変わりつつあります。かつては還暦となる60歳が”老人”の目安でしたが、いまは65歳あるいはそれ以上を”老人”とするのが一般的となりつつあるようです。
何歳以上を『高齢者』と呼ぶかは、時代や地域によって異なりますが、世界保健機関(WHO)では65歳以上を高齢者としているそうです。日本では行政上の目的によって異なっていて、「改正道路交通法」では70歳以上を高齢者として、高齢者講習の受講や高齢運転者標識の表示を課しています。しかし、「高齢者の医療の確保に関する法律」では、65歳以上を高齢者とした上で、65-74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と分けて定義しています。
60歳以上の人は、自分たちのことをどのように思っているのでしょうか?。実際に60歳以上の男女に「敬老の日は何歳から祝われるものだと思うか」をアンケート調査した結果では、以下のグラフのようになりました。アンケート調査に協力した人が300人で、母数としてはやや少ない感じがしますが、高齢者に対する私の意識とあまりズレが無いように感じました。
この結果では、高齢者は”高齢者講習”は必要な70歳以上が36.3%と最も多くなっています。その次に30.3%と多いのは、後期高齢者に該当する75歳以上です。やはり70歳または75歳以上が、最近の高齢者のイメージと合致するようです。ただし、平均寿命がさらに伸びて多くの人が長生きするようになれば、高齢者のボリュームゾーンは右側(年齢の高い側)にシフトしていくでしょう。
高齢者予備軍の私としては、そろそろ終活を意識しないといけないのかもしれません。しかし、まだまだやりたいことが多くて、当面は終活できそうにもありません。
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