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scienceの語源について

scienceの語源は、ラテン語のscientia ”知識/知っていること/専門性”から来ています。この言葉は、12世紀頃の古フランス語に”知識/学習/応用/人類の知識の体系”のような意味で取り込まれ、scienceとなりました。さらにこの単語が、14世紀半ば頃に英語に取り込まれたようです。現在の様な科学という最も主流の使用法は、比較的最近の19世紀半ば以降になります。

ラテン語のscientiaは、”切る/分ける”という意味のscindereから派生した言葉のようです。scienceの初期の概念は、”一つのものを別の物から分ける/区別する”または”一つのものを細かく切込む”ことなのでしょう。博物学は、動物や植物などを”細かく分類”していく学問で、scienceの語源と似ています。また、料理は”最古の化学”であると言われたりしますが、材料を切ったり分けたりする行為は、scienceそのものです。

”切る”という言葉からは、cutやsliceという英単語が思い浮かびます。sliceという言葉は、15世紀後半にsclicen から派生した言葉で、元々は古フランス語の esclicier から来ています。このesclicier の語源は escliz(破片/欠片)です。偶然かもしれませんが、scliceとscienceの綴りは似通っています。ひょっとすると、何か関係があるかもしれません。

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