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”努力できる人”と”努力できない人”

アメリカのヴァンダービルト大学の研究チームが行なった実験から、努力できる人努力できない人とでは脳の働きが異なることがわかりました。この実験では、難易度に応じた報酬が用意されている簡単なタスクと難しいタスクを選んでもらったうえで、タスク実行中に起こる脳の変化をモニタリングしています。その結果、タスクを最後までやり遂げようとする人(努力できる人)と、タスクを途中で諦めてしまう人(努力できない人)のあいだで、脳の3つの部位に大きな違いが見られることが判明したそうです。

タスクを最後までやり遂げようとする努力できる人は、”線条体”と”頭前皮質腹内側部”と呼ばれる部位が活発に動いています。努力できる人の脳では、”これだけ頑張れば、これだけの報酬が得られる”という報酬予測の機能が働き、これが脳内で快感を刺激し、これがモチベーションになって努力をするようです。一方で、努力できない人は”島皮質”が活発になったそうです。島皮質が活発になると損得勘定がネガティブに働き、”頑張っても無駄ではないのか?”や”つらいからやめよう”という考えによって、行動にブレーキがかかるらしいのです。

ところで、非常に残念なお知らせですが、人には『努力できる遺伝子』というのがあって、努力できるかどうかは”遺伝子によって決まっている”のだそうです。つまり、努力ができる人間は最初から決まっていて、成功者は、生まれた場所やタイミングによって、成功したに過ぎないようなのです。極論すれば、成功は単なる運次第だし、能力がない凡人は努力ができる才能がなければ、一生成功はできないということです。

これは身も蓋もない話ですが、世間の成功者の数の少なさから考えると、実際にそうなのかもしれません。しかし、『努力は裏切らない』ともいうの事実で、努力が無駄なわけではありません。個人的には人並みの努力はしてきたつもりですが、細胞内の『努力できる遺伝子』がうまく働いていないようです。世間的に成功するのは難しいですね(笑)。

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