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大陸の分裂と合体

大陸とは、地球上の陸地のうち、面積の大きなものをいいます。通常は、ユーラシア・アフリカ・北アメリカ・南アメリカ・オーストラリア・南極の六大陸を指します。大陸の大きさに明確な基準はありませんが、グリーンランド島がひとつの基準になっています。グリーンランドよりも大きいと大陸で、グリーランド以下(グリーンランドを含む)だと島と呼びます。

ちなみに、世界一大きい島であるグリーンランド島は、自治権を持ちますが、デンマーク王国の一部です。したがって、ヨーロッパで一番面積の大きい国はデンマークになります。ただし、グリーンランドの大部分は夏でも氷に覆われているので、名前のような”緑地”は殆どありません。

大陸は、プレートと呼ばれる大陸地殻のうえに乗っかっています。プレートは地殻と上部マントルから構成されていて、常に動いています。その移動量は年間数センチ程度なので、百年間でも数m程度です。しかし、数百万年、数億年単位で考えると、その移動量は大陸の形を変えてしまうほどになります。

実は大陸は、離合集散を繰り返しています。地球上で最初にできた大陸はウル大陸と呼ばれ、小さな島々から構成された初めての大きな島で、30億年ほど前に存在しました。このウル大陸には、現在のアフリカ大陸、オーストラリア、インド、南極大陸の一部などが含まれていたと考えられています。
その後、ウル大陸は北極大陸・南極大陸・ヌーナ大陸などにくっついて、19億年ほど前に”最初の超大陸”であるコロンビア大陸を形成しました。コロンビア大陸は約15億年前に分裂しましたが、再び集まって約11億年前に超大陸ロディニアを形成しました。

約2億5000万年前には、パンゲアと呼ばれる巨大な超大陸が現れました。パンゲアはその後、北半球側のローラシア大陸と、南半球側のゴンドワナ大陸に分裂し、さらに現在の6大陸へと分裂していきました。現在の大陸が再び集まって合体するのは、現在から約2億5000万年後と予測されています。

その頃に人類が存在しているかどうかは分かりませんが、残念ながら我々が『次の超大陸』を見ることは出来ません。


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