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日本最古の文字は・・・?

昨日の記事の最後に『ひょっとすると重大発表!?があるかも』と書いた後に、これを実現?したような面白い記事を見つけました。

「日本最古の文字」実はペン汚れ…ラベルなどの文字が転写か
『松江市の田和山遺跡で出土し、2020年に「日本最古の文字の可能性がある」と発表されていた弥生時代中期(紀元前後)の硯(すずり)とされる石製品の付着物について、奈良県立橿原考古学研究所の所員が「油性ペンの汚れだった」との分析結果を10日に千葉市で始まる日本文化財科学会で発表する。整理作業中にラベルなどの油性ペンの文字が転写した可能性が高いと推定されるという』。この記事は、9/9(金) 8:07に配信された読売新聞オンライン版の記事です。 

黒色物質が付着していた田和山遺跡出土の石製品=岡見主任研究員提供

この分析結果は、今日(9/10)から千葉市で始まる日本文化財科学会で発表すされます。私もこの学会の講演会に参加します。この”文字らしき黒い部分”は、整理作業中にラベルなどの油性ペンの文字が転写した可能性が高いと推定されています。故意でなければ、仕方ないことですが、これまでの”整理作業”が問われることになるかもしれません。

文字の使用を間接的に示しているものに、すずりの存在があります。九州北部では、最古級の硯片が発見されています。下の写真は、伊都国と考えられている福岡県糸島市の三雲・井原いわら遺跡から出土した硯片です。実は、この遺跡で、”伊都国王墓の再発見”を目的とした地中レーダ探査を実施したことがあります。

何気なく書いた『ひょっとすると重大発表!?があるかも』が、まさか本当になるとは・・・。↓↓↓


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