恐竜学部に期待するもの
福井県立大学に2025年春、国内初の『恐竜学部』が新設されます。定員は30人と小規模ですが、学部名のインパクトとユニークさから注目が集まっています。詳しい入試については知りませんが、総合型選抜の入試倍率は10倍を超えているそうです。私も学生だったら、興味を持ったかもしれません。
福井県は、恐竜化石の発掘量日本一を誇る”恐竜県”で、福井県の勝山市には県立恐竜博物館があります。勝山市では、1989年に手取層群北谷層から恐竜化石が発掘されました。この恐竜は、中生代白亜紀前期のオーテリビアン後期からバレミアンにかけての時代に、アジア大陸の中緯度・東岸部に棲息していた植物食恐竜です。この新種の恐竜は、フクイサウルス(Fukuisaurus)と命名され、愛称はフクイリュウ(福井竜)と言います。
私が子供の頃は、「日本には恐竜の化石は見つからない」とすら言われていましたが、半世紀が経過すると、結構な数の恐竜化石が見つかりました。福井県立大学の恐竜学部が多くの卒業生を輩出する頃には、もっと多くの恐竜化石が発見されているかもしれません。楽しみです。