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死の谷の最高気温
2024年は早くも前半を終えて、後半の7月に突入しました。昨今は気候変動の影響なのか、私の子供時代より気温が高い気がします。テレビでも、”○○で40℃を超えました”などというニュースを耳にすることがあります。
ちなみに日本の気温の最高記録は 静岡県・浜松(2020年8月17日 )と埼玉県・熊谷(2018年7月23日)で観測された41.1℃です。 なお最低気温の1位は、北海道の 旭川で1902年1月25日に観測された-41.0℃です。
しかし世界中を眺めると、40度はそれほど高温とは言えません。ほんの数週間前のニュースでは、巡礼で賑わうサウジアラビアのメッカで50℃を超えたというニュースがありました。残念なことに、この酷暑のせいで1000名以上の巡礼者が亡くなったと伝えられています。
世界の最高気温というと何となくアフリカを思い浮かべますが、実はそうではありません。世界の最高気温が記録された場所は、アメリカ合衆国のネバダ州にあります。最高気温の地・デスバレーは、その名が示す通り将に”死の谷”で、4つの山脈に囲まれたモハーベ砂漠北部に位置しています。
デスバレーで記録された最高気温は56.7℃で、これは1913年年7月10日に観測されました。この記録には紆余曲折がありました。1913年に新記録となった56.7℃は、1922年9月13日にリビアのアジジャで観測された58℃に一旦記録を抜かれました。しかし、リビアの記録は観測機器の精度などに問題があったことが判明したため、再びデスバレーの56.7℃が世界最高記録に返り咲きました。
デスバレーの最高記録は中々更新されませんが、50℃台なら何度も観測されています。そんなデスバレーですが、結構観光客が多く、名所にもなっています。しかし、あまりにも暑いため『午前10時以降の外歩きは控えるように』と呼びかける看板が立てられています。