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MIセンサを紹介します
現在、精力的に取り組んでいるMT法の新しい探査装置のキモになるのは、小型の磁場センサです。従来のMT探査装置では、およそ10kgもある重いインダクションコイルを3本も使う必要があります。このコイルを担いで山道を行くのですから、MT法のフィールド調査は体力勝負です。
しかし、我々の新しい探査装置では磁場測定に、重さ数10gの超小型磁場センサを使います。このセンサが、MIセンサ↑↑と呼ばれる新しい磁場センサです。MIセンサは、MI効果(磁気インピーダンス効果)を利用した、日本独自の磁場センサです。MI効果は、アモルファスワイヤにパルス電流を通電するとき、そのインピーダンス(交流の抵抗)が外部磁界によって高感度に変化する電磁気現象↓↓のことです( J. Mag. Soc. Japan, Vol.19. No.2, 1995, p485 他)。
このMI効果は、1993年に毛利佳年雄博士(名古屋大学)によって発見されました。MI効果を用いたMIセンサは、アモルファスワイヤの特殊な磁気構造により、非常に高い感度が得られることが知られています。
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国産技術を使った高感度なMIセンサですが、まだ広く普及しているとは言えません。しかし、そのポテンシャルは無限大です。ようやく、MIセンサのラインナップも増えてきました。頑張れ、MIセンサ!。