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自然が作って、自然が壊す。

能登半島には、『窓岩』と呼ばれる奇岩がありました。この岩には、大きな穴(窓)が開いていて、夕方にはそこから太陽が顔をのぞかせます。ここは観光名所にもなっていました。以下は窓岩の説明です。

冬の厳しい日本海の荒波をまともに受ける男性的な荒々しい海岸線が続く曽々木海岸。そのシンボル的な存在として「窓岩」があります。板状の岩の真ん中に直径2mほどの穴が開き、窓の様に見える奇岩です。窓岩の前には「窓岩ポケットパーク」があり色々なイベントが行われたり記念撮影に最適です。冬季は波の花が大量に発生します。夕暮れ時、運が良ければ窓のなかに夕日がピッタリと納まった瞬間を見ることができます。狙い目は春と秋で、10~11月がもっとも高確率!

https://www.notohantou.net/shsm/0768231146_c.htmlより抜粋

しかし残念なことに、お正月に起きた能登半島地震で穴(窓)の部分が崩れてしまいました。窓岩は自然のものなので、おそらく修復されることは無いでしょう。地震によって大事な観光資源がなくなってしまいました。ただし、冷静になってよく考えると、”窓岩は地震が作った”可能性があります。

私の窓岩誕生の仮説は次の通りです。度重なる地震による隆起で、窓岩のもとになる岩が形成され、海から頭を出します。次に、長年による海の波による浸食で、海面近く穴が貫通します。さらに、地震による隆起で穴(窓)が海面より高い所に上昇します。たぶん、このようなことがあったんだと思います。

長い年月をかけて自然に形成された窓岩は、地震という自然現象によって破壊されました。一人の人間の歴史は高々100年程度ですが、地球の歴史は46億年もあります。地球から見れば、窓岩の誕生と消滅はほんの一瞬です。

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