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ダンゴムシの季節・・・?
朝、大学内の駐車場に車を置いて、理学部などが入っているウエスト1号館からウエスト2号館にある自室に向かいます。建物に入る入口近くになると、何やら小さな虫?が蠢いています。よく見るとダンゴムシです。今がダンゴムシの季節かどうかは分かりませんが、一度目にとまって気になりだすと、余計にダンゴムシが視界に入ってきます。毎日、ダンゴムシを踏まないように気を付けながら、建物に進入しています。
ダンゴムシは、トイレ付近でよく見かけるので、ベンジョムシ(便所虫)とも言われます。このダンゴムシは、大人には嫌われますが、小さな子どもたちには人気があります。育児アルアルですが、ダンゴムシを手の平に乗せられて卒倒しそうになったお母さんの話がしょっちゅう出てきます。私も子供の頃には、ダンゴムシを捕まえて、団子のように丸まる姿を楽しんでいました。
ダンゴムシは”ムシ”と呼ばれていますが、厳密には虫ではなくエビ・カニと同じ甲殻類の分類群である等脚目に分類されます。この仲間は海水・淡水産が中心ですが、ダンゴムシ類は陸上に適応した種類です。ダンゴムシのことを調べていて初めて知ったのですが、日本に定着しているオカダンゴムシはヨーロッパ原産らしいです。また、ダンゴムシの幼体は脚が6対12本で、成体になると脚は7対14本となることも知りました。
ダンゴムシの近縁には、見た目が似ているのに、丸くならないワラジムシというのがいます。この2種類のムシを見分ける主なポイントは、刺激を与えたときに球状に”丸くなるかどうか”と、”移動するときのスピード”です。①丸くなるのがダンゴムシ、丸くならないのがワラジムシ。②逃げ足が速いのがワラジムシ、逃げ遅れるのがダンゴムシ、らしいです。
ダンゴムシやワラジムシは陸上の生活者ですが、海には巨大な近縁のムシがいます。それはダイオウグソクムシです。ダイオウグソクムシは等脚類としては世界最大で、体長は20~40㎝で、最大50㎝近くにもなる巨大な種です。ダイオウグソクムシくらい大きければ、間違って踏んでしまうことはないでしょうが・・・。
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