フィールド調査・大霧地熱発電所#3
2005年に国分市・溝辺町・横川町・牧園町・霧島町・隼人町・福山町の1市6町が広域合併して、人口13万人規模の『霧島市』が誕生しました。
フィールド調査の現場は霧島市牧園町ですが、宿泊したのは霧島市国分です。私が泊ったビジネスホテルの窓からは、噴煙を上げる桜島が見えました。私たちが国分に到着したその日の夕方(2023年10月19日 16:48)、桜島が爆発的噴火を起こしました。噴煙は3,600mの高さになったそうです。私が見た噴煙は、この噴火の噴煙でした。桜島の噴火のことは、その後のニュースで知りました。
霧島市国分の前身である旧・国分市は、鹿児島空港に近いという地理的好条件から、ソニーや京セラなどのハイテク産業が発展し、大きな工場があります。そのため多くの商業施設が立ち並び、周辺地域の中核的役割を担っています。国分は確か賑わっていて、飲食店がとても多いと感じました。少なくとも、九大伊都キャンパス周辺よりも、ずいぶん都会でした。
昨日は散々な一日でした。朝から降り出した雨のせいで、実際に作業が出来たのは午後2時ごろからでした。今朝は打って変わって快晴です。昨日の雨が嘘のようです。たった1日の差なのですが、今回は日程がタイトだったため、雨中での作業となってしまいました。しかし、いつもなら雨の日には野外作業は実施しません。
今日の午前中は、昨日の午後の設置したMT測定機の回収および測定データの回収です。測点は二か所ですが、一つの測点では三種類の測定を同時に実施しています。快晴のため回収作業はスムーズに行われ、正午ごろまでに荷造りできて、あとは福岡に帰るだけになりました。
大霧地熱発電所に別れを告げて、福岡に向かい、午後4時過ぎに九州大学伊都キャンパスに到着しました。それから、機材の整理をし、測定データの取りまとめを行ないました。データ解析は来週からです。
フィールド調査の全てが終了し、自宅に帰る途中で、車の大渋滞に見舞われました。車に乗っている最中には詳しいことは分かりませんでしたが、家についてみると筑肥線の踏切事故だったようです。のろのろ進む車をしり目に、消防車、救急車、パトカーなどが目まぐるしく現場に到着していきました。私は車を左側に寄せて、これらの車両を通過させただけですが、サイレンの音や車の渋滞が事故の大きさを物語っていました。
いつもは30分程度の帰宅時間ですが、今日は倍の1時間もかかりました。食事の後でみたNHKのニュースでも、この踏切事故が取り上げられていました。慌ただしい一日でしたが、たまにはこんなこともありますね。
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