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数学の小ネタ#19 ”ノーベル数学賞”が無い理由

ダイナマイトを発明したことで巨万の富を築いたスウェーデンの発明家アルフレッド・ノーベルさんは、彼の遺言がキッカケで設立されたノーベル賞でも有名です。ノーベルさんは「人類の役に立つことをした人に自分の富を与えてほしい」という遺言を残し、彼の死後、生理学・医学賞、物理学賞、化学賞、文学賞、平和賞の5つの分野のノーベル賞ができ、その後に経済学賞が追加されました。

6つの分野は、どれも人類に貢献しているのでしょうが、大昔から存在する数学に対するノーベル賞はありません。もちろん、数学にはフィールズ賞という立派な賞がありますが、”ノーベル数学賞”というものはありません。ノーベルさんくらいの発明家なら、数学の重要性は当然認識していたはずですが、ちょっと不思議ではあります。

真偽は定かではありませんが、”数学賞”に関する変な噂があります。ノーベルさんには、思いを寄せていた女性がいたそうです。その女性は、数学者でした。残念なことに、彼女には数学者の恋人がいて、その恋人の数学者にノーベルさんは嫉妬したそうです。そのため、間違っても恋敵の数学者に賞を与えないためにノーベル賞の草案には数学を入れなかったそうなのです。

信憑性については、かなり怪しい話です。でも本当なら、ノーベルさんの人間臭さがでていて、面白いと思いました。実際には、ノーベルさんが数学に興味がなかっただけなのかもしれませんが・・・。ちなみに私は工学系の学科に籍を置いていますが、”ノーベル工学賞”というのもありません。

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