物理探査学会は高齢化!?
最近の物理探査学会に対する個人的な感想を書きます。あくまでも個人の感想なので、当て嵌まらないこともあるかもしれません。関係者の方が読んでいたら、ご容赦ください。
私が大学院生になって、はじめて発表した頃は、若い研究者や若手の会社員の方による研究発表も多く、活気にあふれていました。キビシイ質問をする重鎮の先生方がいましたが、若手の粗削りな研究の欠点を指摘してくれたり、経験に裏打ちされた有益なコメントを頂けました。
このような学術講演会では、講演内容をまとめた講演予稿集が出版されますが、その厚さがピーク時の半分程度にまで薄くなっています。半分というのは少し誇張がありますが、確実に講演数が減っています。さらに、この数年で若い人たちの研究が随分と少なくなった印象があります。日本全体だけでなく、物理探査学会にも高齢化の波が訪れているようです。
ベテランが頑張るのは悪い事ではありません。しかし、若い人が活躍する学会でなければ、その学問分野に未来はありません。すでに遅いのかもしれませんが、ここで対策を考えないと、先人たちが築いてきた物理探査学会が無くなってしまいます。
今年の秋には、物理探査学会が75周年を迎えるそうですが、祝福ムードではないような気がします。このままいけば、100周年はやって来ないかもしれません。