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先入観は禁物 タランチュラの毒は弱い

研究とは、新しい知見の発見が目的ですが、先入観との戦いでもあります。かの有名なニュートンは、引力と言う遠隔力(慣性力)の理論的な考察を行ないました。万有引力は今では常識ですが、その当時の常識ではありませんでした。当時の科学者たちは「遠隔に作用するオカルトフォース(神秘的な力)なんて無い!」と考えていました。そのオカルトフォースは、数多くの実験を経て、多くの人に認められていきました。

しかしその後、ニュートンの万有引力の法則は、通常の生活では問題ありませんが、光速に近い速さで移動する場合には不都合が生じることがわかってきました。これを指摘したのはアインシュタインです。この相対性原理と呼ばれる理論は、ニュートンが考えた古典力学という、これまで常識だった理論の拡張を行ないました。古典力学では時間は不変でしたが、相対性理論では、時間は速度の変動によって変化します。

そんな先見性のあるアインシュタインも、「神はサイコロを振らない」と言って量子論には懐疑的でした。つい最近、NHK特集で『量子もつれ』の番組が放送されていました。”量子もつれ”は、「量子多体系において現れる、古典確率では説明できない相関やそれに関わる現象」を指す用語ですが、私にも詳しいことはよくわかりません。最先端の物理理論は、アインシュタインさえ理解できない領域まで進んでいます。

物理とは全然関係ありませんが、最近”タランチュラの毒は弱い”ことを知りました。タランチュラは、毛で覆われた大きな体と脚のせいで、多くの人が怖がります。日本でも”巨大な毒蜘蛛・タランチュラ”として認識されています。しかし、このクモは人間には無害で、噛まれてもその毒はさほど強くなく、ハチの毒よりも弱いらしいのです。

先入観は”真実の目”を曇らせます。何事にも、先入観なしで臨むことが大事です。新年の目標は「先入観を含めた様々なものの断捨離」です。

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