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旧帝国大学について

帝国とは、自国の国境を越えて多数・広大な領土や民族を強大な軍事力を背景に支配する国家のことを言います。簡単に言えば、他国を従えた国という事です。事の良し悪しは別として、かつては日本も帝国を名乗っていて、現在の韓国や台湾を支配下に置いていました。そんな時代に、帝国を支える高等教育機関として9つの帝国大学が設立されました。

帝国大学/帝󠄁國大學の第一号は東京帝国大学で、その他の帝国大学ができるまでは唯一の帝国大学だったので、帝大=東大でした。1897年に京都帝国大学が設立されると、その後、東北帝国大学、九州帝国大学、北海道帝国大学と次々に帝国大学が設立されました。

帝国大学は当時の支配国(外地)にも設立され、韓国の京城(現在のソウル)や台湾の台北にも、京城帝国大学と台北帝国大学が設立されました。その後、大阪帝国大学と名古屋帝国大学が設立されて、合計9つの帝国大学となりました。日本国内(内地)の帝国大学は、太平洋戦争の終結後は、新制の国立大学として名称から”帝国”が無くなった大学名で今でも存続しています。

別に自慢するわけではありませんが、九州帝国大学は4番目にできた帝国大学で、比較的歴史の長い大学になります。まぁ、歴史が長ければ良いというものでもありませんが・・・。旧帝国大学には、いまだに繋がりがあって、旧帝国大だけがメンバーの『七帝戦しちていせん』というスポーツイベントがあります。これは国内にあった7つのかつての帝国大学の流れを汲む大学間の交流イベントになっています。なお最近は”帝”は時代にそぐわないみたいで、七大戦ななだいせんというみたいです。

それから、『一般社団法人 学士会』という国立七大学(北大・東北大・東大・名大・京大・阪大・九大)の卒業生・教員などを対象とした、旧帝国大学限定の合同同窓団体もあります。これは任意加入で、私も一応会員資格はありますが、入会はしていません。

この記事を書こうと思ったキッカケは、一度も行ったことが無い旧帝国大学があったからです。それは、大阪大学です。北大・東北大・東大・名大・京大のキャンパスには、学会などで少なくとも複数回行ったことがあります。なのに、大阪大学だけは一度も行ったことが無いのです。これには理由があって、大阪大学には資源系の学部や学科が無いためです。

大阪大学以外でも、昔の大阪府立大学や大阪市立大学にも行ったことがありません。どうやら、大阪の大学にはあまり縁がないみたいです。中学生の時には修学旅行で、大阪城には行ったことがあります。しかしそれ以降、仕事や観光で大阪を訪れたことはありませんでした。

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