火の山公園の戦争遺跡
今日は日帰り出張で、下関の『火の山公園』に行ってきました。火の山にはロープウェイが運航していて、火の山の2合目の壇ノ浦駅から9合目の火の山駅を結んでいます。ただし冬はロープウェイのオフシーズンなので、今日はロープウェイは動いていませんでした。山頂の公園からは、下関・門司の街並みを一望することができ、タイトル画のように関門海峡大橋も良く見えました。
関門海峡は、幕末・明治時代以降、軍事的に重要な拠点でした。そのため、下関側の山と北九州側の山には、海峡を通過する戦艦を砲撃するための砲台が設置されていました。最盛期には24センチ砲と呼ばれる大きな大砲が複数台設置されていたようです。太平洋戦争の終結後、これらの砲台跡は埋められてしまいました。
火の山の頂上付近には、砲台跡が4か所ほどあることがわかっていますが、正確な砲台の位置はよくわかっていません。火の山公園は整備されることが決まっていて、今のタイミングで過去の戦争遺跡を調査することになったようです。今回、物理探査学研究室に依頼があったのは、地中レーダで砲台跡が探査して欲しいというものでした。
今回は”お試しの探査”ということで、トレンチ調査をして遺構が一部確認できている場所を中心に、地中レーダを実施しました。今日は1時間ほどかけて、全部で6測線ほど測定を実施しました。探査結果は、来週以降にまとめる予定です。
地中レーダ探査の後、火の山の頂上付近を踏査して、戦争遺構の一部を見せて頂きました。砲台跡は4か所ほどあるようですが、今は地面に埋まっています。今回の調査の結果が良ければ、来年度に本格的な調査になるかもしれません。
火の山での仕事を終えると、午後一時前だったので、近くの唐戸市場に食事をしに行きました。唐戸市場は、築地場外市場のように観光スポットになっていて、美味しいお刺身やにぎり寿司が売られています。きょうは平日だったこともあるし、時間が遅かったので、市場の方は閑散としていました。
ただし、市場の二階にあるお寿司屋さん(からと市場寿司)は大盛況でした。すでにお昼のピーク時を過ぎているにも拘らず、かなりのお客が待っていて、私たちも30分程度待たされました。ここは、お寿司が廻る回転寿司ですが、”海転寿司”という言葉を使っていました。待っただけあって、お寿司は美味しかったし、価格もリーズナブルでした。本当は地中レーダ探査がメインでしたが、”海転寿司”の記憶が残りそうです。
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