見出し画像

フローレス島の大規模噴火

日本時間の2024年11月7日12時ごろ、インドネシア のフローレス島で火山の大規模な噴火がありました。このレウォトビ火山の噴火による噴煙は、1万5000m上空にまで達したようです。レウォトビ火山は11月3日以降、噴火が相次いでいました。さらに、日本時間の11月9日午前5時47分ごろ、再びレウォトビ火山で大規模な噴火が発生したようです。

インドネシアは日本と同じく、島国であり火山国です。インドネシアもテクトニクス環境が日本と似ていて、インドネシアのスマトラ島・ジャワ島・スラウェシ島などが乗っかっているスンダプレート(ユーラシアプレートの一部?)の周囲には、インド・オーストラリアプレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートなどが隣接しています。スンダプレートの東部、南部、西部の境界は構造的に複雑で、火山活動や地震活動が活発です。

レウォトビ火山があるフローレス島は、小スンダ列島を構成する島の一つで、東ヌサ・トゥンガラ州に属します。この島には、レウォトビ山の他にもクリムトゥ山・エゴン山・エブロボ山・レロボレン山・イリムダ山などの火山が多数存在しています。

フローレス島では、2003年にヒト属の新種ではないかとされる身長1mほどのホモ・フローレシエンシスの骨が発見されました。この”小さな人類”は、孤立した島での動物の矮小化の例として話題を呼びました。ホモ・フローレシエンシスには、そのサイズから、トールキンの小説に出てくる小人のホビットという愛称が付けられています。

話を元に戻しますが、火山が多いインドネシアは地熱エネルギーも豊富です。インドネシアの地熱エネルギーのポテンシャルはアメリカに次いで世界2位です。日本の地熱ポテンシャルは、インドネシアに次いで第3位ですが、実際の発電量は残念なことに世界10位です。地熱ポテンシャルを活かしきれていない日本は、ちょっと残念に思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?