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物理探査の必須テクニック 8の字巻き

電磁探査や電気探査では、機器に接続する電線やケーブルが必要です。電気探査の必須アイテムの記事でも説明しましたが、電線やケーブルを上手に負けることは、測定準備の効率化にもつながりますし、測定終了の作業の迅速化にも役立ちます。

電線やケーブルの巻き方には、いくつか種類がありますが、大別すると『順巻き』と『逆巻き』です。また、順巻きと逆巻きを組み合わせた『8の字巻き』があります。

じゅん巻きは、同じ方向に繰り返し巻き続ける方法で、一般的な巻き方です。巻いた状態で売られている市販のケーブルは、ほぼ100%この順巻きになっています。手で輪をつくる方法、上腕を利用して巻く方法、ドラムに巻きつけて巻く方法などがあります。巻き方は単純なので、スピーディーに巻けます。ただし、ケーブルをほどく時にケーブルがよじれて、うまくほどけない場合があります。

順巻きと違って、巻き方は少し難しいのですが、ほどきやすい巻き方に『8の字はちのじ巻き/逆相ぎゃくそう巻き』というのがあります。順巻きが、順・順・順・順・順・順と同じ向きに巻き続けるのに対して、8の字巻きでは順・逆・順・逆・順・逆と交互に繰り返して巻きます。巻き終わった形は順巻きとそっくりですが、真っ直ぐ引いてほどいてもケーブルは捩れません。8の字巻きでは、順と逆は反対方向の捩じれを持っているので、互いに打ち消しあってねじれが解消されます。

8の字巻きは、巻き方が少し特徴的ですが、ほどいた時にケーブルが捩れないので、ケーブルを長く這わせる作業はスムーズに行なえます。8の字巻きには、空中で手の平を使いながら巻く方法と、ケーブルを地面に置いて、数字の8の字状に巻く方法もあります。地面に置いて巻く場合は、特別に地8じはちと呼ばれます。

8の字巻きを調べると、数多くの動画が見つかります。世の中に人は8の字巻きが好きみたいです。8の字巻きは、ケーブルや電線だけでなく、ホースなどにも応用が可能です。来週は、MT法データの回収に久住に向かうので、ケーブルの巻き方が問われます。さて、うまくケーブルを回収して、8の字巻きができるでしょうか?。

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