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たばこ臭い!

 最近は、公共施設での喫煙が全面的に禁止されています。私は非喫煙者なので、喫煙者には申し訳ありませんが、とても有難いです。大学も、少し前まで屋外の限られたスペースや喫煙室のみの喫煙が認められていましたが、いまではキャンパス内は全面禁煙です。

 しかし、このルールを守らない不届きものが多いようです。とくに工学部のエリアは他のエリアに比べて、隠れて吸っている人が多いという統計が出ていました。統計というのは、吸い殻の数で、工学エリアが断トツでした。タバコのポイ捨ての場所としては、屋外の階段下や、周りから死角になった行き止まりの箇所などだそうです。さすがに、堂々とは吸えないので、そんな場所になったのでしょう。

 一昨日、帰宅のため駐車場に向かうエレベータに乗ったところ、タバコのにおいが充満していました。私が乗ろうとしたときは無人でしたので、直前に降りた人がどこかで一服してきたみたいでした。私は嗅覚には自信があって、玄関先から夕飯のメニューが当てられます。なので、間違いなくタバコの匂い(残り香)でした。

 昔は、タバコは大人の象徴で、私が小さい頃は殆どの大人が吸っていました。子供ながらに、自分も大人になったら吸うんだなと、ぼんやり考えていました。タバコの煙のことを紫煙しえんと言い、タバコを吸うことを「紫煙をくゆらす」と言います。しかし、人前でタバコを吸わない現在では、「紫煙を燻らす」という表現は消えていく運命のようです。

 タバコのことを考えていたら、若い時のあるエピソードを思い出しました。大学生の頃だったと思いますが、高校生くらいの冴えない男子二人組が少し前を歩いていました。その二人は周りを気にせず、大声で話していたので、後ろの私にもよく聞こえていました。

 「タバコって英語でもタバコ(tabacco)って言うっつぇ。お前、知っとおや?」と1人が自慢げに話しています。もう一人は「全然知らんかった。○○ちゃんは物知りやねぇ。俺はフィルター(filter?)って言うのかと思っとった」と言いました。

 タバコの英語はtabaccoでも間違いではありませんが、普通はcigaretteが使われます。また、葉巻はcigarといいます。海外では葉巻文化もあるようですが、二本では葉巻文化は根付いていないようです。これまで生きてきて、実際に葉巻を吸う人を生で見たことがありません。

 タバコは嗜好品なので、成人になれば吸っても法的には問題ありません。私も、個人の嗜好を邪魔する気はありません。ただし、喫煙が禁止されている場所で吸うのは、モラル違反です。大人になったら、大人の燻らせ方を身に付けましょう。

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