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バークレーの思い出#5 お金と銀行

 アメリカでは2つの銀行口座を持っていました。1つは当座預金(checking account)で、もう1つは 普通預金(saving account)です。アメリカの社会保障番号(social security number)を申請するためにも、銀行口座が必要なので、ユニオンバンク(Union Bank of California)で口座を作りました。カリフォルニア州では、この他にもバンカメ(Bank of America)やローカル銀行のMechanics Bankというのがありました。

 アメリカでは治安の問題もあって、多くの現金は持ち歩かないのが基本です。私も通常は、現金は20$くらいしか財布に入れていませんでした。普通の買い物は銀行カードにデビット機能があるので、これで間に合います。また、少し大きな買い物はクレジットカードを使います。

 当座預金は小切手(check)を使うための口座です。主に大家さんへの家賃の支払いや、電気・ガス代の支払いに使っていました。後にも先にも、小切手を使ったのはアメリカに住んでいた1年間だけでした。当座預金はある一定額以上の預金額があれば手数料は必要ありませんが、預金額が基準を下回れば手数料が取られます。

 自動預金受払機(teller machine)は、日本ほど充実していなくて、どこにでもあるわけではありません。基本的には銀行店舗の壁に、設置されています。日本のように、独立した場所にあるのをほとんど見たことがありません。今では日本でもありますが、当時からアメリカでは機械で1日に引き出せる現金には上限がありました。はっきり覚えていませんが、上限は200$くらいだったと思います。

 現金を引き出すときには、周囲に人がいないかをいつも確認していました。バークレーはアメリカの中でも治安が良い方なので、真昼間から強盗に遭う確率は低いのですが、慣れないうちは緊張しました。

 日本は治安が良いので、本当に安心です。でもこの安心感が、現金社会から抜け出せない理由なのかもしれません。

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