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"超熱帯夜"の時代がやってきた!?

福岡の昨晩は、気温が30℃を下回らない『超熱帯夜』でした。熱帯夜というのは、夜間の気温が25℃を下回らない夜のことですが、遂に30℃を下回らない熱帯夜が現れました。ここでは”超熱帯夜”と表現しましたが、これは私が勝手に作った造語です。

小中学校で習った熱帯や温帯という気候区分は、『ケッペンの気候区分』と言います。これは、ドイツの気候学者ウラジミール・ケッペンが、植生分布に注目して考案した気候区分です。この気候区分では、日本は温暖湿潤気候または温帯湿潤気候で、記号で言えばCfaとなります。なお、Cは温帯、fは湿潤(ドイツ語 feucht の頭文字が由来)、aは最暖月平均気温が22度以上のことを表わしています。

最近の猛暑を考えると、”温帯”という言葉がシックリときません。しかし、温帯は原語では、Humid subtropical climate なので、実は湿潤亜熱帯気候を意味しています。これなら、少し納得です。”冬の時代が到来”と言う常套句はよく耳にしますが、今後は”超熱帯夜が到来”する時代になるでしょう。

気象学者のケッペンさんは19世紀から20世紀を生きた人ですが、21世紀の気候変動を目の当りにしたら、どんな感想を抱くでしょうか?。

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