トレジャーハンティング
トレジャーハンティングとは、海や山・廃墟・遺跡など、普段は人が行かない場所に赴き、遺された”財宝”を探すことを言います。このトレジャーハンティングする人を、トレジャーハンターと呼びます。探索対象となる”お宝”は、黄金や宝石などといった物ですが、著名な人物の遺体などといったものも含まれます。コラムでも書きましたが、スペインの小説家”セルバンテス”の遺骨はこの例に当たります。海外には、トレジャーハントだけで生計を立てるプロも存在するそうです。
海外では、見つけたお宝がその人のものになる場合もあるようですが、日本ではそうはいきません。地下に埋められた財宝を発掘した場合には、民法第241条「埋蔵物の発見」に基づいて、発掘した財宝は遺失物扱いとなり、警察に速やかに届け出なければなりません。通常の落とし物とは違い、6か月間、所有者が現れるのを待ち、もし現れなかった場合には、発掘した土地の地主との折半になるそうです。また、文化的に価値がある埋蔵物の場合は、文化財保護法によって、個人の所有にはなりません。
1963年、東京都中央区新川の日清製油本社ビルの改築工事現場から江戸時代の金貨が大量に発見された事例では、もともと当地に屋敷を構えていた豪商・鹿島清兵衛が埋めたことが分かり、その子孫に返還されました。このように、工事現場で偶然発見される場合もありますが、オーストラリアの金塊の様に金属探知機で発見される場合もあります。
もう随分昔になりますが、研究室の学生が金属探知機を貸して欲しいと、部屋にやってきました。貸すのは良いけど何に使うのと聞くと、次のような理由を話してくれました。その学生の友達が彼女と喧嘩別れした時に、その友達がプレゼントした指輪を、彼女が砂浜に投げ捨てたそうです。しかし、その後、仲直りしたので投げ捨てた指輪を探したいとのことでした。
キャンパス移転前にいた箱崎キャンパスでは、この金属探知機を使って、10円や50円を見つけたことはありました。金属探知機は貸してあげましたが、指輪は見つけることが出来なかったそうです。トレジャーハンティングは、難しいですね^^。
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