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偽論文の脅威!? ファクトorフェイク

少し気になる記事を読みました。ネット世界では”当たり前”になったフェイク記事の存在は珍しくもありませんが、フェイクが学術分野にまで及んでいるらしいのです。なんと、有名研究者の名前を騙った「偽論文」が存在しているようです。

その偽論文は英語の論文で、お金(掲載料)を出せば簡単に論文を掲載してくれる、いわゆる”ハゲタカジャーナル”に掲載されているそうです。そのことがわかったのは、著者とされている有名な研究者でした。自分が書いた覚えのない論文が、二編も掲載されていたのでした。もちろん、本人は驚き、キツネにつままれた心地だったでしょう。

研究倫理に詳しい一般社団法人『科学・政策と社会研究室』の榎木英介さんの話によると、「実在の研究者をかたった偽論文の被害は海外で報告されており、日本人研究者が気づいていないだけで、もっと被害が広がっている可能性がある。生成AIの登場で論文の捏造が容易になっており、学術の世界が汚染される危機感が高まっている」とのことでした。

自分が知らない所で自分の論文が掲載されている、という何とも不可解な状況です。他人の名前で投稿すれば、もちろんその人の研究成果にはなりません。しかも掲載料は、”謎の著者”その人が払わなければなりません。単なる愉快犯なのか、目的がよく分かりません。謎は深まるばかりです。

研究者受難の時代になりそうです。しかし、私はポンコツな研究者ですから、名前を騙られることはまずないと思います。たぶん・・・。

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