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天然水素と妖精の輪
『○○の天然水』という言葉はよく聞きますが、『天然水素』という言葉があります。これは読んで字の如しで、自然に発生している水素のことです。宇宙で最も多い元素は水素ですが、地球上では”気体の水素”の形では存在していません。水素の多くは、水(H2O)として存在しています。しかし極まれに、水素が産出する場所があるのです。
水素は燃やしても水になるだけですから、クリーンなエネルギーとして注目されています。しかし、気体(期待?)の水素は自然には存在しないので、水素エネルギー利用のネックになっているのです。水素は二次エネルギーとして、水から電気分解したり、炭化水素資源などから作らなければならないのです。
しかし、天然水素があれば問題解決です。しかし、そう簡単な話ではないのです。天然水素は、不思議な丸い窪みの縁から出てきます。この水素の成因はまだわかりませんが、何らかの成因で自然発生しているのです。この不思議な窪みは、英語ではフェアリーサークル(妖精の輪)と呼ばれています。何ともファンタジーな命名ですが、水素を産出するフェアリーサークルは実在しています。
このフェアリーサークルの謎が解明されれば、水素社会の幕開けのキッカケになるかもしれません。