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地熱発電所巡り#3 八丁原地熱発電所

 八丁原(はっちょうばる)地熱発電所は、わが国最大の地熱発電所で、昭和52年6月に1号機、平成2年6月には2号機が完成しました。1・2号機の合計出力は110 MWで、一般家庭だと約3万7千軒の需要を賄う能力を持ちます。九州では、昭和42年8月に完成した大岳発電所(出力12.5 MW)についで2番目の発電所で、全国では5番目に完成しました。

 八丁原発電所は、活火山である九重連山に近い標高1,100 mの高原に位置し、九重連山の地熱地帯の地熱によって加熱された高温の蒸気を利用して発電を行なっています。八丁原発電所のある九重町は、大分県の南西部にあり、東と南を阿蘇くじゅう国立公園の九重連山、西側を耶馬日田英彦山国定公園の山々に囲まれています。発電所の近くには、筋湯温泉や九州では珍しい人工スキー場があります。また、発電所の敷地の隣に『九大山の家』や『九重共同研修所』があります。九重共同研修所は九州内の大学の共同利用施設ですが、九大山の家は九大が所有しています。

 私が所属している学科では、例年5月に九重研修と称した八丁原地熱発電所の見学を実施しています。なので、八丁原発電所の見学だけでも10回以上、筋湯周辺を含めると何十回とこの場所を訪れています。九重研修は1泊のイベントですので、九大山の家か九重共同研修所に泊まります。最近は2年生の5月に実施されるため、学生の多くが未成年なので、食事後の懇親会でもお酒はほとんど飲みません。しかし、昔は秋に九重研修があったので、ここでは書けない”酒にまつわるエピソード”が数多くありました。

 私が学生で、初めて九重研修に参加した時は、貸し切りバスに乗った途端、「回せ、回せ」という先輩の声に合わせて『ワンカップ大関』が二本づつ配られました。当時は資源工学科という学科名でしたが、「トンデモナイところに来てしまった」と後悔したのを覚えています。


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