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世界”物探”遺産の旅#3 九州大学伊都キャンパス

今回の場所は、私の勤務先でもある九州大学の伊都キャンパスです。九州大学伊都キャンパスは、単独のキャンパスとしては日本一の面積を誇ります。ただし、この面積の広さが世界物探遺産の理由ではありません。

私が伊都キャンパスを世界物探遺産に選んだ理由は、その歴史的な背景です。伊都キャンパス内には、古代からの歴史遺産が数多く残されています。とくに、前方後円墳の数が特徴的で、伊都キャンパス内には5基の前方後円墳が存在しています。

伊都キャンパスの東側から紹介すると、塩除しおよけ古墳(53.5m)、金糞かなくそ古墳(24m)、石ケ原古墳(54m)、池ノ浦古墳(60m)、峰古墳(56m)となります。カッコ内は全長の長さで、金糞古墳を除けば、50mを超える中型の前方後円墳です。また、キャンパスの東の端には経塚古墳という大型の円墳(直径26m)もあります。

塩除古墳、池ノ浦古墳、峰古墳については電気探査・比抵抗法による調査を実施しています。また、池ノ浦古墳の探査結果は、九州大学の基幹教育の物理学の教科書『基幹物理学』の表紙を飾っています。

古代と近代が融合した伊都キャンパスは、世界物探遺産にふさわしい場所だと考えています。


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