『トルコライス』と『オーロラ鯨』
トルコライスもオーロラ鯨も、私が学生の時に食べていた、どちらも九大生協の食堂のメニューでした。
トルコライスは長崎のご当地グルメで、ピラフ、パスタ、とんかつをワンプレートに盛り合わせた料理です。 トルコライスは、国名のトルコとは全く関係がありません。諸説ありますが、トリコロール(三色の)ライスが訛ってトルコライスになったという説もあります。
本場の長崎では、トルコライスはカレー味のピラフとナポリタンのパスタを並べて盛り付け、その上にとんかつを置いて、デミグラスソースをかけるのが定番のようです。しかし、私が食べていた生協のトルコライスは、焼き飯+小さめのトンカツ+具無しのナポリタン、の三点セットでした。このセットが一枚の金属製プレートで提供されました。単品の焼き飯というメニューもありましたが、トルコライスとの違いは、小さめのトンカツ+具無しのナポリタン+キャベツの千切りだけでした。
オーロラ鯨は単品メニューではなく、日替わり定食に時々出てくるオカズのメニュー名でした。たぶん、その名前を憶えている人は皆無だと思います。私が大学生の頃の大昔でも、すでに鯨肉は殆ど食べられていませんでした。しかし、生協の定食には年に数回、オーロラ鯨が出てきたので、何度か食べたことがありました。
オーロラ鯨の正体は、鯨肉のケチャップ煮です。正確な調理方法は分かりませんが、出来上がりは”鯨肉の酢豚”を想像すればイメージできると思います。はっきり言って、あまり美味しいメニューではありませんでした。と言うのも、鯨肉は固いし、独特の獣臭さがあるからです。当時300円程度で食べられた定食なので、我慢できる味でした。
ただし、このネーミングセンスは抜群です。このセンス抜群な命名のために、今でもこのメニューを覚えています。オーロラが輝く北氷洋で泳ぐ、鯨の姿が目に浮かんできます^^。