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地球の内核の自転について

地球の内部構造を3つに分けると、地殻・マントル・核に分けることができます。地殻はニワトリの卵でいうとカラの部分に相当し、マントルと核はそれぞれ白身と黄身に相当します。さらに、マントルは浅部の上部マントルと深部の下部マントルに分けられ、核も外核と内核に分けられます。地球の内部構造は、さらに細かく分類されていますが、これらの情報は巨大地震のデータから導かれています。

マントルは緑色の橄欖岩かんらんがんで構成されていますが、核は鉄・ニッケルなどの金属で構成されています。また、外核は”液体”であることがわかっていて、固体の内核が液体の外核の中心にあるような構造になっています。ちなみに、内核の大きさは月の大きさと同じくらいです。

地球は太陽の周りを回りながら、自らも回転しています。これを自転と言います。自転の速度はほぼ一定(厳密には減速中)ですが、内核の自転速度はマントル部分の自転速度と異なる速度を持っています。これまでは、地球の内核が地球の表面よりも速く自転していると考えられていました。しかし最近の研究では、内核が減速し始め、地表よりも遅く自転しているらしいことがわかってきました。

この内核の自転速度の変化は、2010年頃に発生したそうです。論文では、減速の原因は、液体の鉄からなる外核の撹乱と、マントルの一部から受ける重力の牽引作用だと考えられています。ただし、この仮説は発表されたばかりなので、多くの人が支持しているわけではありません。

このように、昔から変わらないように思えた地球も、日々変化していることがわかります。地球は太古から常に変化しています。

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