ぶったん四方山話#2 温泉探査のその後
30年以上前の話です。当時は博士課程の学生でしたが、担当教官から温泉探査に行こうと誘われました。先生から詳しい話を聞けば、既に温泉掘削が始まっているので、その坑井を使って流電電位法を試してみようという話でした。この探査の話は、現在掘削中のボーリング会社から来たようでした。
場所は山口県萩市の『萩本陣』という立派な観光ホテルでした。温泉井戸の場所は、ホテルの敷地の境界にある目立たない場所でした。探査作業については記憶が薄れていますが、ホテルのバーラウンジで毎晩飲んだことだけはよく覚えています。そのラウンジの名前は忘れましたが、キャッチフレーズが「山陰随一のマンモスホール」という、当時でもかなりレトロなキャッチフレーズでした。いまでもこのキャッチフレーズを使っているのか、ちょっと気になります。
紆余曲折があって、結局1000数百mまで掘削が進み、最終的には温泉が出たようでした。萩にはそれまで温泉がありませんでしたから、これが初めての温泉井戸でした。その後、萩に行く用事もなく、温泉のことは頭の片隅に追いやられていましたが、最近その後が気になってホテル名で検索してみました。すると、萩本陣ではその後も温泉掘削を継続していて、現在は4本目の温泉井戸が掘削されていました。下はホテルのウェブサイトからの引用です。
『1995年7月10日、掘削深度2,350メートルより、47度のお湯が噴出。当時の温泉ボーリングの深度の記録を破り、日本記録(現在は、日本第2位)となりました。』
4本目の温泉掘削の様子が、YouTubeにアップロードされていました。↓↓↓