地球に生まれて良かった~
今日、帰宅時に聞いていたラジオ放送の中で、”私の好きな丸いもの”というテーマで、小学生の女の子が番組にメールでメッセージを送っていました。その子のメールには次のようなことが書かれていました。「私の好きな”丸いもの”は地球です。それは、私たちみんなが地球の上で生きているからです」
なんとも素直で可愛らしいお便りでした。この女の子ほど純粋ではありませんが、私も地球は大好きです。そもそも、私が研究している学問分野である物理探査は地球が無いと存在しません。物理探査は、地球の内部、いわゆる地下を調べる先端技術です。
物理探査はそれ単独で成立することはなく、地球物理学、地質学、計算機工学、電子工学、計測工学、応用数学などの幅広い学問分野の知識を総動員して初めて成立します。地下を間接的な方法で可視化する物理探査は、地球が対象ですから、地球物理学や地質学の基礎的な知識が必要です。また、データを測定する測定機器を開発するためには、電子工学や計測工学の知識が必要です。さらにデータ取得後には、そのデータを解析する必要がありますから、応用数学や計算機工学(プログラミング)の知識が必要となります。このように、物理探査は総合的な学問分野なのです。
ぼ~っとした高校時代を送っていた私が、『物理探査』に出会ったのは大学生になった時でした。これまで30年以上も物理探査を勉強してきましたが、知れば知るほど奥が深い学問だと、定年間際になって強く感じています。
『地球に生まれて良かった~』は、俳優の織田裕二さんの有名な台詞ですが、私も同じ気持ちです。物理探査と巡り合えた幸運に感謝しながら心の中で叫びます。
「地球に生まれて良かった~!」。
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